DX時代の人材の育て方⑨・・・情報システム部門の一員として、この会社が、どんな会社になって欲しいのか?

まずは理念を簡単に・・・

会社全体で、IT機器を使いこなすスキルを、今より20%アップさせること・・

理念は簡単で分かりやすいもの

会社全体のITスキルを満遍なく20%底上げすることは普通のやり方では無理なので、まずはIT担当者を育てて、部署・事業所に近い存在でITに強い人を配置できる環境を置く。

そこから部署・事業所にITスキルを波及させることが狙い・・・

・・・ざっくりと大まかな流れとしてはこんなところなのだが、最初からそんな話しをしても受け入れてもらえるわけがない。

でも最初に情報システム部門として考えていること、こんな姿に会社がなって欲しいことは完結に伝えたい。

少しくらい言葉が足りなくても、これくらいで構わないと思う。

理念に行きついた補足説明

理念を掲げた後は、この理念に行きついた補足説明が必要だ。

会社方針ならまだしも、これは情報システム部門の掲げる理念だから、浸透には時間が掛かるし、時間を掛けて意味を理解させることも難しいだろう。

そのため、なぜこの理念に行きついたかの、説明をしていきたい。

その説明には、

〇今、現在の世の中の流れ

〇2011年に情報システム部門に配属された当初は社内SE1人でも、会社が抱えるパソコンを始めとするITの面倒を、見ることができていた。しかしITで全てを解決しようとしている現状、情報システム部門のメンバーだけでは、支えきれなくなってきている

〇2008年にスマホが登場、人は全てのことをスマホでできるようになってきた。つまり、スマホに顔を出さない会社は今後、ものすごいスピードで淘汰が進む

・・・この辺りは以前の話しでもまとめているので、これらを参考に、説明し、会社にとって、そして一般社員にとって、どれだけITを使いこなすことが大切なのか、理念とリンクさせることを目的に説明する。

大きな流れ

つまり、

①世の中の流れ

何でもかんでもIT技術で解決しようとしている

②その世の中の流れに対して、会社はその動きに合わせるためのツール(仕事を効率的に行うもの、情報収集を劇的にやりやすくするもの・・・など)を準備して社員に使うように指示している

※会社独自で準備するもの、マイクロソフト・Googleなどが準備するものなど

③社員はそのツールを使いこなすことを求められている。そして、それらの使いこなす、もしくは覚える過程を楽にするために、ITスキル20%アップさせることが重要と考える。

④社員のITスキルが20%アップすれば、その社員は世の中の動きについていくことができるようになり、ビジネススキル・プライベートの生活もより充実させることができる。

この流れをグルグル回していければ、社員は今よりもより、生活を充実させられると考える。

ここから本題

この大きな流れを説明した上で、ここからが本題・・・

なぜIT担当者を部署・事業所に置くのか・・・

今の状況で1人1人寄り添った教育を情報システム部門が行うことは不可能。

つまり、皆さんの教育を行い、部署・事業所に1名、ITスキルの明るい人を置く。

その方から、部署・事業所にITスキル向上を波及させる効果を狙う。

言うのは簡単で色々な障壁が出てくるのは間違いない。

例えば、

〇自分の話しを聞いてくれない

〇便利屋として扱われる

〇自分は分からないからと仕事を丸投げされる

・・・

全て私が経験してきたこと・・・

でもそれさえも、自分にとってはいい経験となったし、交渉する技術を身に着けたり、ギブ&テイクに持ち込めたりして、メリットを探しながらやっている。

圧倒的なITスキルを持つことができれば、社内であればどこでもやっていくことが可能・・・

こんな説明の展開に持ち込みたい。