方向性の違い

ある程度予想はしていたが、今の上司とは方向性がかなり違う。

今まで積み重ねて来た情報システム部門の歴史が、根底から覆されることになりそう・・・

ま~、それで会社がよくなれば、いいのでしょ・・・と言われればそれまでなのだが、果たしてそれで私達はついて行けるのか・・・

情報システム部門はパソコンのスキルが必要だと思ったが・・・

どちらかというと、我が社の情報システム部門は、パソコンのフォローとか、機器の使い方のフォローとか、そちらのほうが優先されてきた。

その中でも、障害対応がパソコンのスキルを上げるには、手っ取り早いと思っていた。

だから、新しく入ってきた人材には、まずは障害対応の窓口になってもらって、その上で、色々なパソコンやネットワークやプリンタの基礎知識を身に付けてもらう必要があると考えていた。

でも新しく来た上司は適正や、もっと違う会社の利益をもたらすこと、結果を求めるタイプ。

なので、誰でも彼でも、その障害対応窓口をやらせるということには、大反対だった。

私としては、そうですか~・・・じゃ、それでいいです・・・と言うしかない。

ただそうすると、新しく入ってきた人材が、パソコンやネットワークを学ぶ機会、そして、障害対応で培うことのできる人間関係を身に付けることができるのか・・・というのが、”?”ということだった。

また、障害対応は減らす努力が必要でしょう・・・とその上司は言う。

確かにそうなんだよな~・・・障害対応や操作方法が分からないというのは、マニュアルを準備したり、全体的な障害を減らす、仕組を作る方に時間も労力も掛けるべき・・・

そのことを考えるのがあなたの仕事(私)というわけだ。

しかし、これからの時代、どんどん、新しい技術が入ってくる。

その時に、どこかのタイミングでパソコンやネットワークの基礎を大量の作業で学んでおくことは、とても重要なことなのではないかと思うのだ。

やはり、パソコンやネットワークの知識をある程度身に付けておいた上で、上位のレイヤーを学んでおくことが、今後の成長に繋がると思うのだが・・・

でもそんな時代でもないのかもしれない。

インフラのことを知らずに、その部分はスペシャリスト達に任せ、後は上位レイヤーの人材はその部分だけ勉強を重ねて行けばよいのだろう。

インフラというのは、結構冷遇される。

本来はそこがしっかりしていないと、上に何を乗せても、不安定な状況になるのだが・・・

冷遇されるということは人材も投入されないし、評価もされない。

どんなに頑張っても、そんな評価しかされないなら・・・と人材がいつかなくなる。

少なくともエンドユーザーの会社にとって、インフラを管理できる人材を置かないと、いずれ会社が回らなくなると思うのだけど・・・

パソコン入替、プリンタ入替、ネットワーク見直し・・・そんな仕事が今後も定期的に行われるわけだが、そんな時に自分の仕事はないがしろにされるんだろうか・・・

そんなことが頭をよぎる。

そして、その時に、動いて当たり前、それはあなたの領域でしょう・・・と冷たくあしらわれるのだろう?

ま~、そうなった時は、交渉する必要があるかもしれない。

インフラ、あんまり馬鹿にするなよ・・・と。