決めるための準備

何かを決めるには、それ相応の準備をしておく必要がある。

そんなことは当たり前と言われればそれまでなのだが、そんな当たり前のことができないことが結構ある。

我が社もご多分に漏れず、そして私自身もご多分に漏れず・・・

決めるための準備とは・・・

少し前のブログで、1回1回、結論を出すことが重要であるという話をした。

結論を出すということは、簡単に言うと決めることだ。

その決めることが、案外難しい。

なぜなら、決める瞬間までに、判断材料が必要になるし、決めるタイミングでちゃんとその話題を出せるかどうか、しかも的確に出せるかどうか・・・それが非常に重要になってくるからだ。

特に決めるタイミングまでに、準備しておくということは非常に重要。

そして決めるタイミングというのは無尽蔵にチャンス(機会)があるわけではない。

時として、一瞬のタイミングを逃せば、永久にそのチャンスは巡ってこないかもしれない。

つまり、決めるべき時にしっかりと材料集めや話題に出す準備をしておくということは、投資と一緒。

投資を回収して大きなリターンを得るためには、それなりの準備や勉強をしておき、いざという時にそれを発動させ、結果として大きなリターンを得ることができた・・・という結果論である。

周りを見ていても思うのだが、そのチャンスを掴める人と掴めない人がいる。

今、ここで頑張って決めてしまえば、

後々自分が楽になる

後々自分が成長できる

後々自分が評価される

・・・等々

そしてそこで頑張れる人と頑張れない人の明確な違いは、1つには準備の差。

準備をしておけばその瞬間に力を1点集中させて突破を図れる。

それをチャンスと認識する準備を怠っていれば、そのチャンスはモノにできない。

準備とはいったいに何か・・・

その準備は多岐に渡る。

自分の知識を増やすこと。

組織が何を求めているか、流れを常に意識すること。

シミュレーションを重ねること(こんなシチュエーションのチャンスがあったら、この話題を必ず言おう・・・など)。

そんな普段からの準備の積み重ねが、いざという時のチャンスをものにできることに繋がる。

決まるということはその後の自分の行動を明確にすることができる。

明確にできさえすれば、後の作業は自分自身がやらなくてもよい。

誰かに任せてしまってもいいわけだ。

だからその決めるというチャンスをものにするために、日々準備を重ねることも、自分の中間管理職としての仕事なのだと、認識するようになってきた。

このことは部下にも伝えておきたい。

チャンスというのは準備したものにしか掴めないと。

決めるというチャンスは、そう何度もやってこない。

自分の力を常に100%発揮することはない。

しかし、ここぞという時は1点集中で突破するのだ。