歩留まりを回避するには

経営陣から容赦のない、レベルの高い数々の要望・課題を前に、あっという間に歩留まり発生。

これを回避するにはどのようにすればよいのか・・・

■まずは書き出すこと

そもそも、経営視点とか、他部署視点とか・・・これまで自分の部署のことだけ考えていた私には、これらの要望・課題はそもそも、簡単に解決できるわけがない。

何せ、指示や依頼のメールの内容も、何ともざっくりなもの・・・

この人、いったい何を言いたいんだろう・・・?

と、わけが分からなくなってしまう。

しかし、だからと言って、頭の中でぐるぐる、ぐるぐる考え続けても一向によいアイデアなど出てこない。

・・・ということで、ここは基本に忠実に。

とにかく、頭に入った情報を全て書き出すことだ。

それも、言われたことだけでなく、自分が思ったこと、感じたこと、この人はいったい全体何を言いたいのかの類推も含め、とにかく、何でもいいから書き出す。

■書き出した後は・・・

書き出した後は、パズルの組み立て。

頭にあるものを全て出しても、何の価値もない、バラバラな情報・・・

なので、ここからは、このバラバラな情報を整理する。

今度は少し綺麗な字で丁寧に・・・

すると、パズルはいびつではあるが、出来上がる。

その後、この情報を確認し、経営陣が言いたいことをまとめ、解決するために必要な社内の人材、社外の人材、必要と思われる知識(書籍)を確認・・・

経営陣が求めているのは、過程よりも結果。

そして、結果からの逆算で、今、何をすべきかを考えさせること。

このやり方がベストというわけではないだろうが、まずは、結論・目的を見据えて、方向性を決めること。

それが、今自分でやらなければならないこと。

■特に必要な人材については

本は買って読めばよい

お金は自分の持ち出しになるが、人を動かすよりも簡単だ。

どちらかというと、話しはここから。

必要な人材集めが厄介だ。

何せ、経営陣の言うことを実行しようとしているから、全てを投げうって私に力を貸してください・・・なんて、お願いの仕方、口が割けても言えるわけがない。

だから、経営陣はひと言、「やれ!」で終わりだが、こっちは誰かの力を引き出すためには、涙ぐましい努力をする。

・・・というより、経営陣に言われてから準備では遅過ぎる。

とにかく力を借りる可能性のある人物には、日頃からお近づきになっておくこと。

そして、いざと言う時に、力を借りることができる関係性を作っておくこと・・・

そうすれば、いざと言う時、私に力を貸してくれる確率が高まるのだ。

■歩留まりを回避するには

現状把握とどれだけ他人の力を借りれるか、これらを実行するための普段の準備。

これ以外にレベルの高いタスクの歩留まりを回避する方法はない。

これからも無茶振りのオンパレードだとは思うが、この無茶振りに歩留まりなしで対応することが、この会社で出世していくための、唯一の道なのだ。