会社全体のITリテラシーを底上げするには④・・・底上げする具体的な方法、ターゲットを絞る

我が社には数十の事業所がある。

中にはITリテラシーの高い人材がいる事業所もあるが、ほとんどが、会社が望むレベルのITスキルを持った人材がいないのが現状。

せめて1人でもITリテラシーの高い人材がいれば、状況が一変するのだが・・・

ん?1人でも?

各事業所に1人だけ育てる

そうか、各事業所に1人だけ重点的にITスキルを高い人材を、作ればいいんだ。

つまり、情報システム部門と事業所のスタッフの橋渡しをしてくれる人材。

また事業所ごとに、満遍なくスタッフをIT教育するのではなく、1人に絞って、ターゲットを絞って、ITスキルを教育すれば、こちらも迷いがなくなる。

この事業所は、誰々さんがIT担当。

そのようにこちらも、教育のターゲットを絞ることができれば分かり易い。

何せこれまで、同じ事業所のメンバーに同じ説明を何人にもして、”横展してくれよー!”と何度思ったか分からない。

また、教育も分散されるから、結局1人1人のITスキルのため込みができない。

一方、事業所ごとにIT担当者が明示されれば、こちらはその1人めがけて教育すればいいわけだ。

結果として、事業所の中でもITスキルの高い人材として、地位を築くことができるだろう。

現代において、ITリテラシーの高い人材は、社内から評価が高い。

そんな人材、どこの事業所も欲しがるだろう。

人事異動でそのIT担当者でスキルも高い・・・となれば、その社員にとって、社内でのタグがひとつ増えることになる。

うまく育てば、かなりの戦力になる。

道のりは甘くない

ただ、簡単に集中教育してITリテラシーを高める・・・なんて言っても、その道のりは恐らく長く険しいものとなるだろう。

何せ、ITスキルの勉強は、最初効果が見えずらい。

知識と経験をためて、ためて、ためて・・・気の遠くなるような基礎作りをして、ようやくブレイクスルーが見つかるのだ。

すなわち、最初は分からないことだらけで、成長が全く見えない。

その期間がとんでもなく辛いのだ。

私はパソコンができなかったから、よく分かる。

たいていの人間は、その段階で挫折する。

続けていればいつか、成長曲線を描くことができるのに・・・そこに辿り着けたものだけが、ITを自由に使いこなし、業務効率を向上させたり、店舗の他の社員のITフォローができる存在になるのだ。

問題はそこに辿り着くまで・・・どこまで我慢できるかだ。

事業所に1人、それが会社の未来を変える

ITリテラシーの高い集団にすることは、我が社にとって、理想の境地だ。

そんな集団になれば、あらゆるものが効率的に運用され、また多く課題・問題解決をはかることができるだろう。

現代において、ITスキルを身に付けておくということは、読み書きと変わらないくらい重要なことなのだ。

ITリテラシーの高い集団となれば、間違いなく会社はいい方向に変わる。

仕事は早く終わるし、もっと高い目標をかかげ、向かっていくことができる。

IT技術に振り回されるのではなく、使いこなす側の集団に・・・

その第一歩として、事業所に1人のITリテラシーの高い人材を配置する・・・この目標を達成させる必要があるのだ。