会社全体のITリテラシーを底上げするには③・・・底上げする具体的な方法

会社の従業員のITリテラシーを底上げする・・・
自分自身とても素晴らしい目標というか夢だとは思うのだが、一方で、口で言うことは簡単だけど・・・と自分自身に突っ込んでいる自分がいる。
そう・・・社員のITリテラシーを等しく10%底上げしよう・・・なんていうことは、はっきり言って不可能と思えるくらい、難しいことなのである。
だいたい、多くの社員にとって、ITという知識を習得するための時間や労力を割くとしよう・・・なんて思ってもらえるわけがない。
みんな、自分の業務をしっかり持っているのだから・・・
社会人になるための必須スキルではないITリテラシー
社会人になって読み書きはできているのが当たり前、それを前提に仕事を割り振る・・・こんな流れは出来上がっている。
一方で、パソコンのエクセル・ワード・その他基本ソフトは一通り読み書き同様出来ていることが社会人になれる前提・・・こんな流れになっているわけではない。
そしてこれからも、読み書き同様、パソコンを習得してから社会に出る・・・という流れが来るのは当分難しいだろう。
小学生でプログラムの勉強を科目にいれる流れになっているが、その効果が出始めるのは恐らく私が退職する頃になるだろう。
何せ、小学生を教えるのは先生で、その先生だって、今更プログラムを教えることになるとは思いもしなかっただろうから・・・先生によっては、子供よりも習得するのに時間が掛かってしまう人もいるだろう。
先生たちだってきっと大変なのだ。
そして、そんな先生にプログラムを教えてもらう子供たちは、パソコンができる子供とできない子供、二極化するだろう。二極化して、じゃ~どうすればいいかという議論・検証がされてそのノウハウが現場に反映されて・・・そしてパソコンスキルが読み書き同様効果を発揮していく流れになるだろう。
どうしたって、効果を発揮するのは、今の日本じゃ~10年、20年単位の世界だ。
そんな人材が会社に入ってくるのを、私達は待っていることはできない。
結局、今、会社にいる社員達のITリテラシーを、自前で育てていくしかないのだ。
強制的にIT勉強の時間を確保するには・・・
無理を承知であげる、具体的な方法。
一般社員に強制的にITの勉強時間を確保させ、その時間は他の業務を一切やらせず、ITの勉強時間のみに使っていいよと経営者層が決めてしまう。
・・・自分で言っていて、ま~無理だろうと思う。
何せ、ITの重要性は経営者層だって分かっているが、そんな覚悟を持った指示、できるわけがない。
自分が経営者だったとしてもそんな判断はくだせない。
何せITのお勉強の時間中は、何の成果も売り上げもあげないわけで、ただの投資の時間だ。
その投資回収がいつできるのか、そもそもできるのか・・・こんな不安が出て来るだろう。
会社全体としてITの勉強時間を取るということは、それだけリスクがあるわけで、こんな決断を経営者層はできないだろう。
それでも情報システム部門の中間管理職としては、その時間が未来の会社のためになると信じたいところなのだが・・・
ただ、このやり方が難しいのはもうひとつある。
ITの何を勉強させるんだい?
結局ここに辿り着く。
ITで解決したい問題というのは、本来、500人の社員がいれば、500通りあるわけで、その人、1人1人にあったカスタマイズ教材を準備する必要がでてくる。
・・・ま~、不可能だ。
むしろカスタマイズ教材を作るのに、1人につき何日も掛かってしまう。
聞き取りして、教材作って、情報共有して作り上げて・・・なんてやっていたら。
情報システム部門の考えとしては、ま~ITで解決しようとするツールが出てきたときは、何となく読んだだけでそのツールの意味や使い方が分かったり、データここに置いたから勝手に持って行ってとか、雑な指示をしただけで、理解してくれるようなITリテラシー高めの人材になって欲しいのだ。
こっちが1~10まで手取り足取り教えなくても、1のヒントで自走できる人材になってもらいたい。
でもそんな人材になるためには、1人1人育てようとするには時間が掛かり過ぎる。
何を教えるか・・・その課題も今のところ自分の中でまとまっていないのが現状だ。
それでは次の作戦は・・・この続きもまた明日。
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