会社全体のITリテラシーを底上げするには②・・・そして今、何でもITで解決しようとする会社に変貌

今の我が社は何でもかんでもITで解決しようとする。

そして当然のごとく、多くのことが情報システム部門に降りかかってくる。

そりゃ~そうだろう、何せ、この10年、私自身が社員のITリテラシー向上の課題を放置してきてしまったのだから・・・

私という社内SEの存在が、社員を甘やかし、社員のITリテラシー向上を阻害してきてしまったのだ。

時代の流れを読み違えてしまった・・・

私は時代の流れを読み違えた。

こんなに何でもIT、ITで解決する世の中が来るとは思っていなかった。

本当の意味でちゃんと勉強していれば、こんな時代になると予想できただろうし、もっと社員のITリテラシーを上げることに力を注いでいたのに・・・・

いや、あまりにも社員のITリテラシーを上げることに注力してしまったら、返って私自信がお払い箱になってしまったかもしれないか?

どちらが正しいわけでもないが、とにもかくにも我が社はITリテラシーの決して高くない集団となってしまったのだ。

今の我が社の現状

はっきり言って、今の勢いでIT化だの、DXだの、デジタル化が進んでいくと大変にまずい。

私達は情報システム部門はついて行けるが(当たり前の話し)、問題は多くのITリテラシーの低い社員がついていけなくなってしまうことだ。

何をするにしてもIT、IT・・・デジタルツールを膨大な時間を掛けて覚えなくてはいけない。

そして、ITツールを線ではなく点で覚えるしかないから、新しいツールを覚える時は最初から覚え直しの感覚だ。

例えばある営業ツールが進化し便利になったとする。

ITリテラシーがある程度高いと、以前はこうだったけど、進化してここがこうなったのか!と理解できる。

ただITリテラシーが低いと、以前の営業ツールは以前の営業ツール、今回出てきた営業ツールは全く別物だから覚え直し・・・

きっとこんな感覚に陥ってしまっているのだろう。

大量のIT環境に考えながら触れ続けること・・・この経験値がどうしても足りないのだ。

だから応用が利かない。正確には応用が利く、使いこなすまでの領域に辿り着く前に挫折してしまっているのだ。

情報システム部門だけでITを支えるのは限界

以前であれば、私1人でも会社全体を支えることができた。

それはITで解決する問題が極めて限定されていたから・・・

ただ現状の我が社のIT化の推進状況を考えると、今の情報システム部門のメンバーが束になって掛かっても無理だ。

一般社員1人1人に寄り添った対応・・・本来はこれが理想だが、全体ボリュームを考えると不可能だ。

私達情報システム部門の心の余力がなくなれば、結果的に一般社員への対応・フォローは冷たくなる。

そうなれば、私達情報システム部門の信用は失墜し、こいつら使えねー・・・というレッテルが貼られ、いずれ居場所を失うことになる。

いや、もう既にこの波は始まっている。

それくらい、私達情報システム部門は疲弊してきている。

同じく、一般社員もITの波に飲み込まれてもがいている。

この流れをどのように食い止めればよいのか・・・

明日は、この流れを食い止めるための仮説をお話しする。

P.S.

それにしても・・・昔、IT企業時代にお客様に言われた言葉を最近よく思い出す。

「パソコンってのはさ~、仕事を楽にしたり、早く終わらせるためにあるんじゃないのかい?」

返す言葉もなかった。

パソコンを導入したことにより、覚えること、やることが増え、ただただ辛くなっただけ・・・

今、このお客様の状況が、我が社に降りかかってきている。

この答えは未だに見つけられていないけど、今回の課題をクリアすることによって、見えて来るものがあるはずだ。

考えて対応したいと思う。