パソコン入替プロジェクト・・・入替後の初期設定・データ戻しにおける自分の記憶の呼び起こし

2022年1月13日

パソコン入替は5ステップ・・・

①元のパソコンからデータをバックアップ

②元のパソコンを撤去

③同じ場所に新しいパソコンを設置

④新しいパソコンの初期設定

⑤データを戻す

本日はこのうちの④と⑤のお話し・・・

最後の最後は個別対応

パソコンの初期設定において、基本的には500台全て、途中までは一緒だ。

ただ、共通設定が完了すると、個人毎にどんな業務を行っているのか、どんなサービスを利用していたのか、これにより最後の最後は個別対応が必要となる。

そして、この個別対応、これについていちいち問診していたら、とてもじゃないが、2か月半で500台を終わらせることなんてできない(それでなくても夜間作業、休日出勤しているのだ)。

ここで重要になってくるのが、次の3点・・・

〇この人はどんな業務をやっているのか、割り当てられている業務内容から想像する

〇過去の個別の障害対応、パソコンフォローの記憶から、この人はどんな設定が必要なのかをある程度想像する

〇過去の大規模パソコン入替の際の記憶を呼び起こし、各個人に必要なサービスの設定を行う。

この3点の事項を作業しながら素早く頭の中で呼び起こし、それに沿った設定作業を行うのだ。

その上で、予めバックアップを取っていたデータを、適切な配置に戻す。

この作業を1台1台、500台行うのだ・・・恐ろしく、気の遠くなる作業だ。

この作業は、この世で私達社内SEの2人しかできない

当然の話しだが、これはこの会社の社員のパソコンの面倒を見続けて来た、この会社の社内SEにしかできない。

これはお願いするIT業者で派遣されてきた人が、新人だろうが、ベテランだろうが関係ない。

どんなにお金を積んで優秀なITサービス人材を連れて来たとしても、この会社のパソコンを見続けて経験を移管することはできない。

そう・・・この作業はこの世の中で、私達2人にしかできな作業だったのだ。

正確には、作業できる人材を時間を掛ければ育てることはできる。

でもそんな人材割り当てられていないし、ましてや今回は、厳しい制限時間がある。

この①、④、⑤の作業だけは、私達2人が頑張るしかなかったのだ。

そう考えれば、この部分をIT業者に任せられない以上、単価の安い新人IT業者の彼にお願いしたのは、間違いではなかったのだ。

そうは言っても完璧じゃない

ただ、偉そうに、そうは言ってもだ・・・

時間を掛けた問診、寄り添った対応ができない以上、常に80点程度の完成度を目指した。

致命的なミス以外は、少し漏れたり間違っても、致し方ない。

※特に遠隔操作できすソフトは必須、逆にこれさえあれば、ミスも後からカバーできる。

とにかくスピード重視、台数をこなすことに注力した。

何せ、1台に3時間も4時間もかけている時間はないのだ。

そのため作業後に、これが動かなくなった、これまで使えていたこのサービスが利用できなくなった・・・などの連絡が入りまくった。

でも元々80点程度の出来を目指しているので、その点はあきらめていた。

今回の最重要課題は、2か月半で500台のパソコン入替を完了させること・・・

そうしないと、基幹システムが動かないという最悪の災いが起きる。

ちょっとやそっとのサービスが利用できない細かな案件に向き合っている時間は正直なかった。

重要なのは私達2人がとにかく500台のパソコンに携わることだったのだ。

厳密に言えば5ステップではない

80点の出来で次々と500台のパソコンを入れ替えるプロジェクト、メンバーは3名。

実は、これまで挙げて来たパソコン入替作業の5ステップだけでは、厳密に言えば足りない。

作業とは別の、準備や苦しみがあった。

明日はそのパソコン入替における、準備・調整・お願い・・・この、実作業としては現れない苦労をお話ししたい。