情報交換の在り方

先日、ある業者の方に、システムの仕組みについて質問した。
とてもよい担当者の方で、色々丁寧に教えてくれた。
その中で、こんなことできないですか、あんなことできないですか・・・
という質問をしていた。
ま~、こりゃ~無理だろうな~という質問も色々していたのだが、案の定、これは無理かもしれません・・・という話しも出てきた。
そりゃ~、そうだろうな~と思って聞いていたのだが、思いもよらぬことをその方から言われた。
感謝された・・・
こんなことができたらいい、こんな情報が欲しい・・・
今のシステムを見ている上で、一見すると無理難題とも思える要望を繰り返していると、その担当者の方から、何と、感謝されてしまった。
「いや~、ありがとうございます。実は今度このシステムについて、打ち合わせがあって、ユーザーから、どんなことができたほうがよいか、そんな要望をかき集めろと言われてまして・・・いただいたご意見、そのまま使わせて頂きますね!」
・・・え?
そんなこんな無理難題な質問が、あなたの役に立ったんですか?
こちらとしては、思いもよらぬ反応だった。
考えてみれば・・・
システムを作っている業者、ユーザーとの仲介をしている業者にとって、システムをよりよくアップデートさせていくことは常に求められている。
でも、何をアップデートさせればよいかというのは、メーカー側では推測はできても、確信は持てない。
なぜなら、実際に使っているのはユーザーで、メーカーではないからだ。
ユーザーの不満や要望を聞き入れて、既にできたものをアップデートさせていくということは、メーカーにとっては絶対に必要なことだ。
そして、それを実現させるためには、ユーザーの不満や要望を集める必要があり、その不満や要望を集める”ノルマ”を課せられている人員がいるわけだ。
そのノルマを課せられた人だって、そんなにたくさんの人脈を持っているわけではない。
きっと、より良いシステムを作りたいというよりは、ユーザーの不満や要望を集めなきゃ!・・・と、何だか微妙に大変な役割を担っているのだろう。
だって、いきなりユーザーの担当者に電話して、このシステムの不満や要望を教えてください!・・・と言ったって、今忙しい、また今度、特にない・・・こんな思考停止の返答がある場合もあるだろう。
そうか、こういうことにもノルマがあって、そのノルマをこなすための手助けを、私はしたのだと、何だか変に新鮮な感じだった。
情報交換の在り方
世の中には色々な立場の人がいて、常に何らかの情報を欲している。
ある人は上司の対応方法だったり、ある人はシステムの要望を吸い上げることだったり、障害対応方法を知りたがっていたり・・・
その時々、その場面場面で必要な情報は変わるけれど、この場面ではこの人に接触してみよう・・・と思われるような人材になることが、案外重要なのだということに気づかされた。
よく社内において、「誰に聞いていいか分からなかったから、連絡しちゃったんだけど・・・」と連絡が入る場合がある。
それは、この人に連絡すれば、何か突破口が開ける、もしくは一緒に考えてくれるという、これまで積み重ねてきた実績があるからだろう。
これを社外の人にもそう思ってもらうことができれば・・・
きっと、この会社だけの能力ではなく、この会社を放出されても生き残れるような能力になる可能性がある。
今は、色々な情報に触れ、その情報を自分の中で落とし込んで意見を持ち、必要に応じてその情報交換できるレベルになることを、目指す必要があると感じた。
次回はこの件について、もう少し深堀したい。
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