チームプレーに必要な3つの余裕

社内は今、全員等しく余裕がない。

・・・全員ではないか、一部、我関せずの社員を除いてか。

空気を読める、仕事を断らず受ける、出来ない仕事が来ても何とかしようと考える・・・そんないわゆる使える社員が等しく、疲弊している。

ただ、余裕がないと困ったことになる。

それは、チームプレーができなくなることだ。

当然だが、個人の許容を超えた仕事が来た時は、チームプレーで解決するしかない。

チームプレーとは具体的にいうと、1+1+1=3ではなく、1+1+1+=4にすること。

チームプレーを発揮することによって、個人個人ではこなせない業務量をこなすことも可能。

そしてチームプレーをするには、参謀役・調整役・マネージャー・・・そんな役割の人間が必ず必要になる。

この役割をこなす人間は、必ず余裕を持って毎日を過ごしていなければならない。

では、その余裕とは具体的に何なのか・・・

チームプレーに必要な3つの余裕

私が考えるチームプレーに必要なものに、余裕というキーワードがある。

それも3つ。

〇時間的余裕

〇頭のリソースの余裕

〇心の余裕

この3つの余裕は、基本的にマネージャーという立ち位置にいる人間には必ず必要なもの。

ひとつひとつ見て行くと・・・

〇時間的余裕

これはそのまま・・・

常にスケジュールをみっちり入れていると、人間余白がなくなる。

突発的なことに対応することができなくなる。

ま~、最悪、普通の一般社員であれば、まだ許される状況かもしれないが、何かを判断したり決断したり、チームを作ってマネージメントをする人間だと、この時間は常に確保しておく必要がある。

締め切りのある仕事にはある程度の余裕を持たせ、スケジューリングする。

そして、空いた時間で、突発的な対応や、マネージメントのやりくりをするために利用する。

この時間がないと、チームワークを発揮するために必要なマネージャーとして役割をこなせなくなる。

〇頭のリソースの余裕

例えば・・・

2つのことが同時に来ると、普通の人間は対応することができなくなる。

基本的に、人間はシングルタスクでしか、しっかりと力を発揮することができない。

昔、上司に言われた言葉・・・

「1個ずつやっていけ」

どんなに作業やタスクが集中しても、結局は1個ずつ対応していくほうが早い。

2つのものを同時進行で進められるほど、人間の脳は優秀ではない。

・・・と私は思っている。

・・・ま~マルチタスクができる人間もいるかもしれないけど、少なくとも私はシングルタスクでしか仕事はできない。

マルチに動いているように見えても、実はシングルタスクを高速に切り替えているだけで、結果的に思った成果を出すには時間が掛かるようにできている。

ただ、ビジネスの現場では、常に1個のことを考えていればよい・・・というわけではない。常に複数の案件があちこちから飛んでくる。

頭のリソースは、渋滞すると、思考停止に陥る。

この状況になってはいけない。

だから、思考停止しそうになったら、全てを紙にでも書き出し、吐き出し、常に1対1のシングルタスクモードで作業をしていく必要があるのだ。

頭のリソースの確保は訓練しないと難しいかもしれないが、必ずマスターしておかなければならない技術のひとつだ。

〇心の余裕

最後に心の余裕・・・

これが1番重要だ。

これさえ上手くコントロールできれば、自分自身のコントロールも周囲に対する対応も、その時々でベストの判断をすることができる。

逆に心の余裕がないときは、自分自身の感情を上手くコントロールすることができない。

結果、ちょっとしたことを頼まれた時でも、上手く対応することができず、周囲からの信頼関係を失うことにつながる。

つまり、心の余裕が1番の基本。

次に重要なのが、頭のリソース。

最後に時間の余裕。

順番としては、

心の余裕 > 頭のリソースの余裕 > 時間的余裕

このようになっている。

では、今の社内の自分も含めた社員全員の余裕度はいったいどのようになっているのか・・・

この続きは次回お話しする。