情報システム部門に致命的に評価の低い部下が来たとき①・・・心構え

少し前から情報システム部門の重要性を会社が認識し始め、人材を投入し始めた。

ただ、人材は投入してくれるが、その人材が即戦力とは限らない。

むしろ、どこでも使い物にならなくて、でもどこかに配属しなくてはいけないから、パソコンの知識を学ばせておけ・・・という意味合いで送り込まれることがある。

そんな時、受け入れる情報システム部門としては、どんな心構えでいればよいのか・・・

エースは来ない

これを考えるにあたって、肝に銘じておかなくてはいけないことがある。

情報システム部門は利益は生み出せない。

利益を生み出せる人材は、すべからく優秀で、そんな人材は営業部門にいなくてはいけない。

そして優秀な人間が、間接部門に配置されることは間違ってもない。

絶対にない。もしそんな人事異動が発令されたら、”あんたら何やってんだよ”・・・と経営者層の能力が疑われる。

だから、まずは前提を忘れてはいけない。

情報システム部門は究極の間接部門、つまりエースは来ない。

送り込まれた評価の低い人材を、うまく育てるしかないのだ。

相当の覚悟は必要

優秀な人材って、気が利いて自走できる人材だ。

気が利くから、言葉にできない雰囲気を読み取ったり、こんな能力が自分には求められているからこんな学習

や行動をしなければ・・・と、自分自身で考えて走ることができる。

ところが、評価の低い人材は、それとは真逆の人間だ。

気が利かないから周囲をイライラさせる。

自走できないから、手取り足取り、一から指示してやらなきゃいけない。

こっちとしては、本当であれば自分の仕事(作業)を行いたいところだが、それを犠牲にしてある一定期間は教育に時間と労力を割かなければならない。

この手の人材が送り込まれてきたときは、こんな覚悟をして、教育に当たらなければならない。

ITを軸にしてもう1度会社人生の軌道に乗せる

ただ、こんな評価の低い人材でも、周囲から、”こいつ案外使える”と思わせる人材にできる可能性がある。

それが、現代において、業務上必須スキルである、ITリテラシーの高い人材にすること。

これに尽きる。

パソコンが詳しい人間は、周囲からの評価を高くできる可能性がある。

それもほとんどの場合、通常業務が社内で必要なITスキルを身に付けることに直結するものになるため、周囲との差別化を図りやすい。

ある程度の教育をすると、一般の社員が一生かけても身に付けることのできない(必要もない)ITスキルを身に付け、便利屋として存在感を現わせる可能性がある。

その教育は途方もなく大変だが、会社にとっても一般の社員にとっても有用な人材となり、最終的にコスパの良い投資となる。

もちろん、ITスキルと人間力はワンセット。

ITスキルを身に付けただけで、人間力が皆無であれば、会社にとって害悪な存在でしかない。

このことについても、ITスキルと併せて教育は必要だ。

こんな道筋を立てて上げれば、社内評価を立て直せる可能性がある。

ただし1個だけ条件が・・・

どんなに評価が低い人間でも、ITスキルを軸に、社内評価を立て直せるかもしれない。

ただ、それには1個だけ条件がある。

それは、その評価の低い人材が、素直であること・・・

これだけは、絶対条件・・・

なぜこれを確信できるのか、そしてなぜこの社内評価立て直し方法を思いついたのか・・・

それは私のIT企業時代の壮絶な経験によるもの。

この続きはまた明日。