新しい上司

今度来る新しい上司・・・

今はまだ正式な上司ではないが、とてもウキウキしているようだ。

それってとても良いことだと思う。

出世して喜ぶということ

昔は偉くなったら嬉しいことだと思っていた。

特に仕事のできない私にとって、出世すること自体が夢のまた夢。

初めて役職がついた時はとてつもなく嬉しかった。

しかしいつしか、出世することが嫌なことになってきた。

そう、今の会社、今の組織体系になってから、出世したら、ただただ苦しいだけ・・・そんなことが身に染みるようになってしまったからだ。

そしてそれは他の社員も一緒。

出世した人の顔から笑顔が消える。

今、会社はそんな風土になってしまった。

出世したら今よりもっと辛くなる・・・上の人達を見ていると、それをありありと見て取れるからだ。

自分もあんな風になってしまうのか・・・社員はみんな、上の人達を見て、出世を敬遠するようになる。

そして経営陣はそんな社員の心に気づかない。

出世してもらいます!今よりもっと頑張ってください!

・・・それってある意味、社員の仕事の寿命を一気に縮める宣告のようなものに映ってしまうのだ。

一方で・・・

今度来る上司は希望に満ち溢れている。

自分がこのポジションに立ったら、こんなことやるんだ、あんなことやるんだ、これはどうしよう・・・毎日少しずつ私達情報システム部門の人間に相談してくる。

あ~、なんて前向きな人なんだろう・・・と感心してしまう。

こういう人を見ていると、つくづく自分の境遇なんて、自分自身の考え方次第なんだな~と思う。

人間は嫌なことを考えれば、とことんまで嫌な思いをすることができる生き物なのだ。

逆に、ポジティブなことを考えてばかりいれば、どこまで幸せで、希望や期待に満ち溢れた毎日を送ることも可能なのだ。

その中に、経営陣や上層部を始めとした、上の人達の思いはない。

ただただ、自分がどんな思考を選択するか、それに掛かっているだけなのだ。

自分もこんな上司のように、目の前のことを思いっきり楽しめるような、そんな思考を持つことが必要なのだろう。

そしてそうなるためには、自分自身がそういう思考を持つ以外に方法はない。

こんな風に思えるようになったのも、今回来る上司のおかげ。

ま~色々と軋轢はあるかもしれないが、この上司のことを見習って、当面の間やって行きたいと思う。

まずは、自分の思考を整理すること。

そして前向きにやっていくように自分自身を仕向けること・・・

そんな小さな積み重ねを、まずは日々行っていきたいと思う。