破綻するプロジェクトをま間近で見ていて思うこと

自分には関係ない・・・他の社員が責任者のプロジェクトは。
自分にそう言い聞かせてはいるが、巻き込まれて当事者意識を持ってしまうと、どうしても口出ししてしまう。
これってよくないことなのか・・・
プロジェクトに巻き込まれる
職種柄、私は様々なプロジェクトに巻き込まれることがある。
やはり今はデジタルの時代・・・
何をするにもITとワンセット。
そうなると、情報システム部門の人間が必要になるのは致し方ないところ。
そのため、あちこちからプロジェクト参加要請が来るわけだ。
しかし、様々なプロジェクトに参加し、会議に参加し、実際のスタッフとして関わり続けていると、この進め方ではまずい・・・と思う瞬間が度々訪れる。
・・・いや我が社の場合そんな場面がしょっちゅうだ。
その時に、プロジェクト責任者にどのように話しを伝えるのか・・・そこは難しいところだ。
自分は口出ししてもよいのだろうか・・・
プロジェクトが失敗すれば、結局は責任者が責任を取ることになる。
そして、たいていの場合、その人から手伝ってと言われる。
そして、自分は思ってしまう。
今のこの人の進め方ではこのプロジェクトは上手くいかない・・・と。
いや、もしかすると私の心配し過ぎなのかもしれない。
自分は仕事がとことんできなかったから、何をするにしても入念な準備をし続けた。
準備したもののうち、8割が無駄になることもしょっちゅうだ。
しかし、それでも不足の事態が起きた際、準備をしているのとしていないのでは、結果に雲泥の差が現れる。
それは、シミュレーションをしているかどうか、そしてその量に比例する。
このシミュレーションというのは、練習すればするほど精度が上がっていく。
そして、練習すればするほど、より高度な気付きを得ることができるようになる。
そのため、次のプロジェクトに生かすことができるようになるのだ。
ただ、このレベルになってしまうと、今度は逆に、他の責任者の行動が気になり始める。
このタイミングでこの進捗はまずい。
このタイミングでこれを決めないと、物事が進まない。
このチャンスはもう二度と訪れないから、このチャンスに全てを決めきってしまわなければならない・・・等々
それって、実は教えることがとても難しい技術なのだ。
・・・というか、たいていの人間は、それを何度も何度も繰り返して徐々にできるようになっていくのだ。
しかし、0に何を掛けても0であるように、プロジェクトは技術・・・という根本的なことを理解、腹落ちしていない人にとっては、積み重ねても0のままなのだ。
そのため経験を次に生かすことができないのだ。
どこまで口を出していいのか・・・
その責任者にだってプライドはあるだろう。
その責任者だってそれなりに一生懸命やっているのだろう。
そしてその人の機嫌を損ねたら、そこでプロジェクトは終了なのだ。
プロジェクトの責任者よりも、気になることが多くなる・・・力はついている証拠だが、それはそれで、別の悩みを抱えるものなのだ。
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