ガントチャート

プロジェクトがどんどん増えてきている。
並行していくつものプロジェクトを行っていると、今やっている作業がどの部分のどの位置の、どのレベルのものかがごっちゃになってくる。
簡単なプロジェクトが並んでいるだけなら構わないのだが、1個1個が恐ろしく重く、本来ならば、そのプロジェクトに多くの人員の50%の力を費やしたいと思うものばかりだ。
しかし実際は、通常業務と並行して行われ、その上、プロジェクトが増えてくると、対応することが難しくなってくる。
そんな時、最低限必要になってくるのが、ガントチャートだ。
1つのプロジェクトに1つのガントチャート
幸い、我が社のプロジェクトは、プロジェクト同士の関わりは薄い。
だから、バラバラに考えることができる。
そのため、1つのプロジェクトにつき1つのガントチャートを作成しさえすれば、後は何とかなる。
ただ、そのガントチャートはより詳細なものでなくてはいけない。
特に作業内容をなるべく因数分解して並べることが重要だ。
要は何をやらなければいけないか?
それを可視化しておくのだ。
人間は頭の中だけで考えていると、すぐに混乱する。
しかし、書き出して見えるようにしておけば、それを頭の中で覚えておく必要がなくなったり、頭の中で試行錯誤する必要がなくなる。
ガントチャートを見れば、やること一覧になっているから、その作業を人件費の易い人材(バイト、パート、新人など)に振っていけばいい。
作業を請け負った人材も、作業を大量にこなす分には初期の段階ではスキルアップに持ってこいだ。
このガントチャートを作成し、作業明細を誰でも見えるようにしておくこと、それがプロジェクトが錯綜した時に必要なノウハウとなる。
ガントチャートの作成は本来担当部署が行うべきだ。
なぜならコントローラーだからだ。
コントローラーが必要な作業を全て確認しておく環境を自分で用意していないと、コントロールすることは不能。
そのため、このガントチャートの作成は、担当部署が責任を持って作ることが求められる。
担当部署が作ると言っても、そこに属する1人の担当者のみで作成できるわけがない。
プロジェクトには様々な知識が必要になるからだ。
そのため、プロジェクトを作業明細レベルまで落とすには、担当部署の人員が力を併せて他部署の人材も巻き込んで作業明細を作り出す必要がある。
それができて、初めてガントチャートの利用価値が出てくる。
作業明細にはそれぞれに、期限と担当者を記載する。
その作業については、期限はいつまでにできていないといけないのか、その作業責任者は誰になるのか、それを常に確認できるようにしておく必要がある。
たいていの場合、作業者は自分が何をすればよいのか分からない状況が1番怖い。
何をすればいいのか、方針とやり方だけを明確にしておいてさえすれば、後は作業者は割と面倒な作業だったとしても、淡々とやってくれるものだ。
その状況にするためにも、プロジェクトごとにガントチャートを作成して、皆で共有する必要があるのだ。
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