事業に関わる他社とのコミュニケーション

会社の事業を取り巻く環境は複雑さを増すばかり・・・

自社のみで実施できる事業はもはや皆無で、関連会社、外部企業の力を借りながら事業を運営していくことなど

当たり前となった。

そんな中、事業の責任範囲を明確にしていないケースがとても多いわけで・・・

責任の所在

1つの会社で全ての事業を賄っているのであれば、特に問題はない。

しかし今は、様々な会社がつながって1つの事業が成り立っている。

そして、どこまでがどこの会社の責任なのか、曖昧になるケースが多い。

特に会社と会社の責任がはっきりしない中間地点・・・どっちの責任なのか不明瞭なことが多い。

会社同士もお互い余裕がなく、責任のなすりつけ合いになる・・・なんて、本質ではないことに虚しい労力を割かれることもある。

本来、お互いが歩み寄って解決すればいいものを、その歩み寄るというほどの関係性も構築できていないと厄介だ。

そんな意味では、オンラインやチャット、メールのみのやり取りでは、限界にきているとも思う。

もう少し先の将来は分からないが、やはり対面で打ち合わせをしたり、会議をして、お互いのことを雰囲気も含めて事業を進めた方が、曖昧な部分はお互いが協力し合って事に当たる・・・という雰囲気が出て来ると思う。

チャットやメールという文字の情報は、良くも悪くも強くなる。

例えば、

話しの流れで、「勘弁してくださいよ~」

と言われるのと、

文字の情報として、「勘弁してくださいよ」

と言われるのでは、受け手側の印象が全く違う。

両者の関係性にもよるが、文字だけの情報のほうが、より相手に対して強く、しかも悪い方向に印象付けてしまう。

両者の関係性が構築できたとしても、やはり文字だけの情報では、お互いが協力し合う関係性を保つには不足しているのだ。

これから、更に時代が進み、コミュニケーションツールや人間のマインドに変化が訪れたら、対面よりもオンラインや文字のやり取りの方がやり易い時が来るかもしれない。

しかし今のところ、人間全体がそこまでのレベルに達していないように思える。

そのレベルに達すれば、対面はほぼ必要なくなるかもしれない。

ただそのレベルに人間が達するのは、もう少し先のような気もする。

コロナ感染リスクが発生してから、オンラインや文字のやり取りは急激に増えた。

しかし、オンラインや文字のやり取りは今の人間にはここらのやり取りまでが限界だということも、何となく分かってきた。

今後は対面の機会をより重要視して、何かを進める時は意識していきたいと思う。

対面は、今のコミュニティを維持するためには、まだまだ必要なコミュニケーションの方式なのだ。