プロジェクトの途中参加

我が社のプロジェクトはたいてい炎上している。

炎上しているということは、プロジェクトメンバーは疲弊している。

その中に、助っ人として急にメンバー入りすることがある。

その時に気をつけなくてはいけないこととは何だろう?

敬意を払う

プロジェクトを立ち上げ回すということは、大なり小なり大変な労力を要する。

この疲労度は、関わった者にしか分からない。

途中で助っ人として参加した時には、常識的に、もしくは少し考えるとかなりおかしい状況になっていることを客観視できることがある。

しかし、それをそのまま指摘すると、これまでプロジェクトを支えてきたメンバーの心は壊れる。

何せ、炎上とはいえ、このプロジェクトの土台をここまで作ってきたのは、旧メンバー達だ。

そのメンバーの苦労を、オブラートに包まずに指摘だけするようでは、人間関係も壊れるし、旧メンバーのプライドややる気を根こそぎなくすことになる。

そして、ここが1番重要なところなのだが、炎上プロジェクトは、旧メンバーの力を利用することができなければ、必ず失敗する。

それは旧メンバーが、新しく助っ人で入ったメンバーには持ち合わせていない、様々な情報を持ち合わせているからだ。

良い情報、悪い情報、経緯や人間関係、葛藤・・・そんな様々な経験を、旧メンバーは持っているわけだ。

そのため、新しく助っ人で入ったメンバーは、ある一定の敬意を持って旧メンバーとは接するべきだ。

一方、新しく助っ人で入ったメンバーが、何もせずに旧メンバーの言うことだけ聞いていればよいかというとそういうわけではない。

新メンバー、助っ人が求められているものと言えば、ひと言で言えばフレッシュな頭。

旧メンバーの頭ははっきり言って戦闘力が落ちている。

たいてい、プロジェクトは足の引っ張る人間が跋扈する。

(経営陣とか、経営陣とか・・・経営陣とか。)

疲弊しきった頭でプロジェクトに取り組んできたわけだから、冷静な判断力は落ちているし、調整力や統率力だって落ちている。

その部分を頭のフレッシュなメンバーがフォローするのだ。

しかも、旧メンバーには敬意を払って。

一定の敬意を払いつつ、言うべきことは言う・・・

これって簡単なことではない。

まずはこの意味を理解していなければならない。

そしてこの意味を理解した上で、旧メンバーの心に寄り添いながら言葉を選んでプロジェクトを前に進める動きをする・・・

結構難しいことだけど、ま~やってやれないことはない。

旧メンバーは炎上プロジェクト中、認められたり褒められたりしたことがない。

だから、なるほど、そうですよね~・・・と相手を承認しながらプロジェクトに関わることにする。