給与見直しに思うこと①

やはり給与見直しが実施されそう。

簡単に言うと、若年層には給与アップしやすい環境、私のような年代には給与アップはしにくいどころか、減額するケースもあるようだ。

ま~世の中の動きから見ると、確かに、ある一面だけを切り抜けばそれはその通りにしたほうがよいと思う。

ただこれには二面性があって、もう一面から見るとあんまり納得行かない部分もある。

経営陣が決定した内容だから、とりあえず従うとして、自分が考えていることだけは吐き出すことにしようと思う。

まずは大前提①・・・経営陣から見てみると

経営陣は自分の会社を半永久的に継続させなければならない。

人件費は真っ先に考えなければならない部分だろう。

会社における年配者の扱いについて

〇現在、何の付加価値も会社にもたらしていない人

〇過去の実績だけでその地位にいる人

〇新人でも派遣でもできるような仕事を、誰にも引き継がず自分の最後の砦として確保し続け、高給を得ている人

・・・etc

ま~、こんな人達がいることを経営者は望まない。

過去、どんなに薄給の状態でその時代会社に貢献してくれた人達だろうが、経営陣が見ているのは、今であり、未来なのだ。

それであれば、将来のある若く人件費の低い人間に仕事を回したほうが、会社としては都合がよい。

そうすれば、会社としては退職率も下げることができる。

若者の退職率は・・・

年配者の退職率が増えることは覚悟の上・・・というか、年配者の退職率は増えたほうがむしろ望ましい。

それでも、年配者になってから会社を辞めることはそうそうないだろうという打算もあるだろう。

何せ、他の会社を知らない世代は、自分が今、この会社を放り出されたらどんな状況に陥るか、想像することすら難しい。

ま~ものすごい逆境に立たされることは間違いない。

だから、簡単には辞めれないでしょうと・・・

気を付けなくてはいけないのは、付加価値をもたらしている、実力のある年配者だけだ。

この離脱だけを気を付ければいいと考えているのだろう。

大前提その②・・・普通の年配者から見ると

普通の年配者から見ると、たまったもんじゃねーと思うだろう。

これまで薄給で仕事をしてきたのは、将来、自分が年配者という立場になったときに、ある程度大きな報酬を得られると、会社の規則を見れば載っていたからだ。

それに従って、自分の中堅時代を薄給で乗り切り、やっと自分自身にとっての費用対効果が出てきたと思ったら、年配者に冷たい制度に切り替えることにいたしました・・・

会社から、

ゲームのルールを急に変えることになりました、ついてこれない人は辞めてもらって構いません。

こんな判断を急に突きつけられては・・・

ま~正直、イラつく。

私もイラつく1人・・・

結局この会社を放り出されると、やっていく自信がないから、イラついているだけなのだが・・・

会社から、あなた方は何とかこのゲームに従って、給与を増やす方法を考えてください・・・そう判断された人達は途端に窮地に追い込まれる。

結局両者は相容れない

ここで大切なのは、結局両者は歩み寄ることはできないということだ。

会社だって結局社員のために会社を継続させなければいけないからこそ、今の従業員を1人1人大切にしてなんかいられない。

どこに属する人材に利益を与えるか、どこに属する人材には利益を与えないようにするか・・・この配分は極めて難しい。

一見矛盾の抱えるお題を解決しなければいけない経営陣は大変だろう。

一方、従業員としては・・・

新人~若い人達はいいだろう。

今回の決定に関しては、むしろありがたいことだろう。

ただ、年配者としては、

いきなり変わったルールに対応しなくてはいけないという負担、

何もしなければ、自分の給与は落とされていく一方という事実

これらに、この年齢から対応していかなくてはいけない。

会社にも反発したくなるだろう。

ただ、もう1点私としては、心配な部分がある。

それは、年配者のモチベーションと教育問題・・・

こちらについては、明日お話しする。