DX時代の人材の育て方⑥・・・各部署、各事業所に1人、IT担当を置いた際のフォローの仕方、技術的なフォローとは

情報システム部門が行う必要のあるフォローは2種類。
技術的なフォローと心のフォローだ。
技術的なフォローについて
恐らく、IT担当者となった方の教育は実践が中心となる。
例えば・・・
〇新しいITツール導入の際、そのツールを理解し、自分の所属組織に展開する
〇所属組織のIT機器障害時の対応
〇所属組織でプロジェクトが発生した際は基本的にデジタル部分が発生するはずなので、IT担当者としてそのメンバーに属する
・・・色々考えられるが、教科書的にIT技術を段階的に教えていくというよりは、実践で発生した事例に対して、解決策を指示・フォローしながら、作業中心に動いていただき、ITに触れる場数をこなしてもらう。
場数をこなしていく上で、できる限りそのIT担当者毎に、仕組化できるもの、仕組化できず都度考えて対応が必要なものの切り分けができていくことが第一歩かと思う。
ITリテラシーは簡単には向上しない。
数をこなすしかない。
そして数をこなすにも、その環境を整えてあげる必要がある。
その環境を構築するのは、IT担当者自身ではできないから、情報システム部門が考える必要がある。
この第一段階としての環境構築に、情報システム部門の中間管理職・社内SEの私の力を力を最大限注入する必要がある。
技術的なフォローを行う必要のある環境構築がまずは必要
つまり、ITの技術的なフォローをするというのは、その前にITで困った事態を引き起こさなきゃならない。
ITで困った事態に直面させて、それをフォローして、一緒に解決して達成感を味わってもらう。
この流れを最初に理解していただき、その上で、数をこなしてもらう。
そしてこの数はなるべくたくさんの場面を作る必要がある。
だらだら、気長にやっていたら、いつまでたってもITリテラシーは向上しないし、効果が見えない。
効果が見えなければ、IT担当者本人もやる気がでないし、会社的にもこのプロジェクトの見直しを迫られる可能性がある。
そのためにプロジェクト系やITツール導入だけを任せるだけでは駄目なのだ。
もっと日常的にITに触れる機会を作る必要があるのだ。
だから、障害対応もしてもらう必要がある。
現在の我が社にはITツールが溢れている。
そのため、IT機器の障害関連は枚挙にいとまがない。
この障害対応時に、対応しきれなくても構わない。
対象者と情報システム部門の仲介役をしてくれるだけでも、ITに触れることになる。
まずは場数をこなしてもらう。
そのために、プロジェクト系やITツール導入、障害対応を利用することだ。
技術的なフォローで気を付けること
IT担当者に任命された人材は、そもそもIT技術をほとんど持っていないことを前提に進める必要がある。
誰もやる人がいないから仕方なく・・・こんな場面も出てくるだろう。
そもそも人材豊富に揃っている部署・事業所のほうが稀だ。
だから、IT技術は0スタートで考えるとよいのだろう。
最初は優しく、そして、フォローの連絡が来たときはなるべく早く返信することを心掛ける。
また、
〇操作系であれば、何度も同じ操作を見せてあげる。
〇説明するときはゆっくり話す
〇分からないときはいつでも質問してよいという雰囲気を作る
このことを意識しながら、技術的なフォローはしていきたいと思う。
明日は心のフォローについてお話ししたい。
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