DX時代の人材の育て方③・・・具体的な方法、社内インフルエンサーを取り込む

昨日の続き・・・

私が考えている中で、もっとも会社全体のITリテラシーを向上させるために有効ではないかと思うこと、それは、

〇部長を始めとする影響力のある方を取り込む(囲い込む)

〇事業所、各部署に1人だけ、IT教育を徹底的に受ける担当者を選抜してもらい、その人材にのみ集中的にIT技術を習得してもらう

1つずつ説明していく。

部長を始めとする影響力のある方を取り込む

巷ではインフルエンサーと呼ばれる方々が世の中に大きな影響力を与えている。

ひと昔前の、メディアが組織としてしか生きることができなかった環境が、SNSの発達でここ10数年で激変した。

勉強し、正しい努力をし、継続し、きっかけをつかむことができれば、個人の力で世の中に影響を与えるような発信をすることができる。

その影響を受けた人たちは行動に移す。

ある人は、そのインフルエンサーの言うことに従い転職をしたり、副業・起業を始めたり、オンラインサロンに入会したり・・・

これからはその人の言葉がどれだけ多くの人に深く届くのかが重要・・・

インフルエンサーの方々を見て、そんな意識が出てきた。

・・・ここまで来てふと思ったことがある

もしかして、社内だって同じことなのではないだろうか・・・?

そう、自分が言った言葉と、部下から信頼されている部長が言った言葉・・・

どちらがより多くの人の行動を変えられるかと言ったら、あきらかに後者だ。

つまり自分が発信した言葉でどれだけ多くの人を動かせるか・・・それが今後の社内において重要な指標になってくるはずだ。

ただ、この影響力というのは、別に部長だから持っているとは限らない。

部長でも部下や事業所の方々から、軽く見られてしまっている人もいる。

部長の地位にまで上り詰めた人だから、ある1点に関してはずば抜けた能力を持っていることには違いはないが、いかんせん、部長の椅子は限られている。

実績があっても、自分の得意分野の椅子に座れるとは限らない。

つまり、自分の積み重ねてきた能力と違う椅子に座ってしまった部長は、影響力を持つのに時間が掛かる可能性がある。

つまり社内の多くの社員に影響力を持っているのは、何も部長とは限らない。

人がこの人の言うことだから聞こうと思うのは、地位やポジションとリンクするとは限らないのだ。

例え課長や、役職のついていない一般社員の方でも、発言に影響力のある人は一定数いる。

もし自分の発信に影響力がなかったとしても、この多くの人に影響力のある部長・課長・一般社員の方々を味方につけることができれば、自分が影響力を持ったことと同じになるのでは・・・

この人たちに、ITの素晴らしさを分かっていただき、その情報を他の社員の方にまで広めてもらうことができれば、自分の理想の会社に1歩近づける可能性が出てくる。

この、社内に一定数の影響力を持つ人を見極めること・・・

これが、自分の今の会社全体のITリテラシーを底上げするための第一歩となるだろう。

そのためには、どこの誰が、どれだけ多くの人に影響力を持っているか、発言力があるか、見極めなければならない。

こればかりは、社内の組織図を見ても分からない。

注意深く観察し、様々な人と話し、ヒントを得ながら、情報収集していくしかない。

時間が掛かるかもしれないが、トライアンドエラーを繰り返して、1歩ずつゴールを目指していきたい。

明日は、

”事業所、各部署に1人だけ、IT教育を徹底的に受ける担当者を選抜してもらい、その人材にのみ集中的にIT技術を習得してもらう”

について、話していきたい。