DX時代の人材の育て方②・・・ITリテラシーを高めることが自分を楽にする方法であることを知らしめる

昨日の続き・・・

部長以下の一般社員の方々が、自分で能動的にITスキルを身に着けるにはどうすればいいのか・・・

まずは、IT技術は自分の敵ではなく、味方であることを理解してもらうことだと思う。

IT技術革新の本来の意味

IT技術とは、

〇人間にはできないことをできるようにしたり

〇人間がとてつもない時間を掛けてやっていたものをあっという間に完結させるショートカットを提供したり

〇人間がものすごく頭を使ってやっていたものを頭を使わず完結させて人間が別なことに頭を使えるようにしたり

・・・ま~そんな風に、本来であれば、人間によりよい生活をもたらしたい一心で進化させてきたのが、IT技術なのだ。

ところが昨今では、IT技術を用いた、ITツールが乱立してしまい、どれをどう使えばどんな効果がもたらせるのか、人間側が分からなくなってきてしまった。

私が考える問題点は2点・・・

私が考える問題点は2点、

〇ITツールが増えすぎて、自分にあったツールを選択することが困難になってしまっていること

〇ITツールを覚えてしまった後は効果を発揮するが、その覚えるまでに人間側が挫折して、辛い経験、トラウマだけが残ってしまい、IT技術を敬遠することになってしまったこと

この2つの状況から、ITツールを選ぶこともできないし、これを覚えろと会社上層部から言われて、嫌々覚えようとするも、その技術を習得して恩恵を得るまでに挫折・離脱してしまう状況が考えられる。

そもそも、人から意味も分からず強制されて身につく技術なんて、一過性のもので、次に生かすことなんてできないだろう。

それでは、部長以下の一般社員のメンバーのITリテラシーを高めるには、どのようにすればよいのか・・・

社員のITリテラシーを向上させるにはいくつかの段階分けすることが必要

私はこれまで、社員のITリテラシーを等しく全員向上させるにはどうすればよいか・・・ということばかり考えてきた。

そして、これは無理ゲーという結論を出した。

なぜなら、対象者のレベルがあまりにもバラバラで、あまりにも広範囲にわたっているからだ。

ではどうすれば、会社全体のITリテラシーを高めることができるのか・・・

それにはいくつかの段階に分けて教育していくことが必要だ。

段階分けは次の通り

①IT技術は自分の味方だと分かってもらうこと

②IT技術を身につけると、自分の仕事ひいては人生が効率よくできること

③その上で今回導入するITツールは負担を減らすものだと知らしめること

④使いこなすまでの期間、苦しい時間が続くが、使いこなせばこれからずーっと楽になるためある意味自分の時間を投資する価値があるということ

⑤できる限り気持ちよく実践してもらえるよう相談・愚痴は寄り添って聞くこと

ポイントは①と②に相当の時間と労力を、情報システム部門が割くこと。

そこで躓くと③~⑤の段階に到達できず、一般社員の方がITツールを使いこなすフェーズまで進められない。

逆に、①~⑤を進めることができれば、IT技術に関して前向きになり、今後のIT技術習得については自走できる人材になる可能性がある。

理想はこのような流れなのだが、これには大きな問題がある。

社員1人1人に寄り添った対応はできない

①~⑤の段階を行おうとすると、どうしても時間が掛かる。

情報システム部門の労力も増える。

それに言うのは簡単だが、実際にこの段階を進めようとすると、様々な障壁が発生するだろう。

その対策をどうすればよいか・・・

考えているものは2点、

〇事業所、各部署に1人だけ、IT教育を徹底的に受ける担当者を選抜してもらい、その人材にのみ集中的にIT技術を習得してもらう

〇部長を始めとする影響力のある方を取り込む

以上2点が、今、私が考えている中で、もっとも会社全体のITリテラシーを向上させるために有効ではないかと思うことである。

この続きはまた明日・・・