情報システム部門の時間外対応について①

システム稼働が24時間365日が当たり前となった昨今、そのシステムの面倒を見なくてはいけない人材がどうしても必要となる。

内製化するか、外注するか、もしくは運用まで一気通貫となっているシステムを導入しているのか・・・

形態は様々だが、それでもこのシステムトラブル時や稼働チェックを行う人材はどうしても必要となる。

問題は、そのトラブルが勤務時間外や土日祝日に発生した際の対応である。

外注や一気通貫のサービスばかり利用しているのであれば、そこまで問題はないのだが(お金を払えば・・・)、問題は社内の人材で時間外・休日の面倒を見なくてはいけないケースだ。

そもそも24時間365日稼働の意味を、上層部は分かっていない

24時間365日稼働のシステムを導入したとして、その本当の恐ろしさの意味を、経営者層を始めとする上層部は分かっていない。

勤務時間外にトラブルが起こったら、その対応は翌営業日になるのが普通。

もし勤務時間外の対応を求めるのであれば、その相応の勤怠管理、対応手当を支給するのが当然と言えば当然の話し・・・

でもいざ時間外にトラブルが発生したときは、時間外だろうがなんだろうが、至急解決しろと上層部はただただ騒ぐから、実際の時間外に対応するメンバーはたまったもんじゃない。

・・・今、時間外なんだけど。

皆、このように心の中でうんざりしているのだ。

正直に思うこと

この手の話しは昔からよくあること。

正直に言うと、これは上層部、特に経営者層の我が儘以外、何ものでもない。

労働時間はきっちり決まっている。

いくらトラブルが起きたとしても、時間外であれば翌営業日時間に対応するのが当然の話しだろう。

もし何もなく、ただただ対応しなさいというだけじゃ~、社員の心は折れる。

「申し訳ないが時間外対応はしてほしい、ただ時間外のルールは必ずちゃんと作るから・・・」

・・・対応依頼とルール改正は必ずワンセットにして社員に依頼しないと、社員はモチベーションを維持できない。

それくらい、時間外、休日の緊急対応は実は重い話しなのである。

その社員の感情の部分を、実際に対応しない経営者層を始めとする上層部は、分からなすぎ・・・

例えば、

緊急対応したら、5,000円、10,000円支給する!

上層部としては、どうだ!と言わんばかりの決定と思うかもしれないが、実際のところ。それでも割に合わない。

なぜならば、何かあって対応したら、お金を至急するということは、

”24時間365日、何かあったらすぐに対応しなさい。ただし何も起きないときは何もあげないけどね・・・”

これと同義であるからだ。

つまり、情報システム部門は無給で緊急対応に備えなければならないのだ。

これは上層部にとって、あまりにもむしが良すぎる話しなのだ。

IT業界の思い出

緊急の時間外労働、休日出勤・・・嫌な響きだけど、それでも昔のIT企業時代に比べればまだマシかな・・・とも思う。

あの時の経験の過酷さが、今の環境がまだ甘い・・・と思えるよい経験になっている。

明日はIT企業時代の24時間365日待機の経験を振り返ってみたい。