定期的に起こる自分自身では回避できないピンチ・・・③会社の方針が大きく変わる時

3つめの不可避なピンチ・・・会社の方針が大きく変わる時。

これは会社として相当大きな方針転換をしたとき、振り落とされないようにしっかりしがみついて行かないと、置き去りにされてしまうということ・・・

最近で言えば、コロナ禍の影響で、会社がテレワーク環境を導入したことだ。

経営者層は今より良くしようとして決断している

何でこんな方針転換するんだろう・・・

情報の少ない私達一般社員は、よく考えもせずこんなことを口走る。

でも我が社の経営者層は皆、すべからく努力をし続けている。

世の中のことを勉強し、世の中の変化に会社がついていけるように、会社も時には強引に、時にはそれとなく、変化させていく。

ただ、大きな方針転換をしようとするときは、反対勢力をねじ伏せ、強引に変化させることが往々にしてある。

勉強不足の一般社員には、丁寧な説明もなく、何やってんだろう・・・と思うこともままあるが、経営者層に懇切丁寧な説明をしている余裕はない。

結局大きな決断をするときに、経営者層が1番考えていることは、今より会社を良くしようとして決定していることは間違いない。

大きな方針転換、改革は誰も正解が分からない

ただ、これを実行しようとしたときに、様々な問題が出て来る。

そのうちの1つが、誰も正解が分からないということだ。

経営者層が、今よりも良くしようと決断した大きな方針転換も、これが正解の道筋だ!・・・と全て分かっているわけではない。

むしろ経営者層の仕事は、大きな方針転換を決定するところまで・・・

それ以降は部長以下の従業員が、任されている部署の叡智を結集して、後はよろしく・・・というスタンスがほとんどだ。

ま~、それでも色々判断しなくてはいけない場面は随所に出て来るから、その都度経営者層の判断や決断は必要となるのだが・・・

そして任された人達は、正解のない道筋を見つける作業が始まる。

例えば、テレワーク環境導入といっても、やることは無数にあるわけだ。

〇自宅で作業するためのパソコンをどうするか・・・

〇自宅の通信環境をどうするか・・・

〇コロナ対策で出社率を強引に減らすため、フリーアドレスを導入する・・・

〇自宅では物理的な紙の資料は利用できないから、ペーパーレス化を進めなくては・・・

〇勤怠管理をどうするか・・・

・・・etc

多分、この大プロジェクトを進めるだけで、細かなことを含めれば30個くらいのプロジェクトが同時進行していたはずだ。

そして、その1個1個に正解がないもんだから、ずーっと手探りで進めることになった。

自分で答えを出しても、経費の問題や意見の違いで差戻になったり、駄目だしされたり・・・

社員にとってかなり辛い期間だったことは間違いない。

仕事の負担は一時的に通常時の3倍に・・・

みんな、自分の通常業務も持っているのに、これらのプロジェクトも任されて、仕事の負担は一時的に3倍になった。

なぜ3倍か・・・

〇通常の業務を持っている

〇新たなプロジェクトを掛け持つことになる

〇そのプロジェクトが分からないことだらけ・・・

つまり3倍。

そして実はもう一つ、辛かったことがある。

やりたいことと、やらなくてはいけないことの狭間で

大きな方針転換があった時、経営者層や上層部は、とかく自分達がやりたいことを部下にやらせようとする。

せっかく方針転換するのだから、それは当たり前の話し。

ただ問題は中間管理職以下の一般社員だ。

こちらは、大きな方針転換があった時、事務的に必ずやらなければならないことがある

そう・・・必ずやらなければいけないことがあるのに、その上、経営者層・上層部は自分たちがやりたいことを部下に指示する。

・・・かと言って、その事務的に必ずやらなければいけないことは、中間管理職以下の人員で賄わなくてはいけないから、おかしなことになってくる。

例えは、席を減らすのであれば、机の移動はしなくてはいけないし、荷物も片づけなきゃいけない。

勤怠管理を変えるのであれば、それ用のアプリケーションを探したり、導入したり、運用方法を説明したりしなくてはいけない。それはそもそも絶対に事務的にやらなければいけない作業・・・

でも経営者層や上層部は、その上でアプリのシミュレーションをさせたり、比較検討をさせたり、費用対効果を求めたり・・・

いや、それも必要かもしれないが、現場の人間にとっては、そんなもん、後回しにして欲しいというところ。

結局、現場の人間の負担は増え、うまく対処しないと、ストレスや心が壊れてゲーム終了となるのである。

自分自身に起こるピンチはデメリットしかないのか・・・

しかしこれらのピンチも実は悪いことばかりではない。

少ないけど、良いこともあるのだ。

それについては明日、お話ししたいと思う。