情報はつなぎ合わせてこそ価値がある

社内SEとして仕事をしていると、様々な部署の人から情報が入ってくる。

それは、一般社員が知り得ることから、ある部署の特定の人しか知りえない情報だったり、あるいは上層部のみが極秘で知っている情報であったり・・・

社内SEはアンテナさえ立てておけば、様々な状況やタイミングで、情報を収集することができるのである。

ただ・・・

それら単体の情報のみでは、役に立たない情報も多い。

単体の情報とは

社内SEとして社内の様々な方々をフォローしていると、ありとあらゆる情報が入ってくる。

ただ、それらは何も考えているとただの単体の情報である。

例えば・・・

①この人こんなスキル持っているんだ

②この部署はこんな考え方で仕事をしているんだ

③この部署はこんなことに困っているんだ

④この人達は、この時期は余裕があるんだ、この時期は忙しいんだ

⑤この人達はこんなことに不満を抱えているんだ

・・・etc

挙げて行けばキリがない。

それくらい、パソコンフォローしているだけで、様々な情報を取得することができる。

ここで取得する情報だけだと、何の価値もない情報だ。

ただ、これらの情報を組み合わせて行くと、意外と役に立つケースが出て来る。

情報を組み合わせて価値を生み出す

パソコンフォローを通して得た情報は、基本的に、他の誰も知らない情報であることが多い。

もちろん、こっちから積極的に大っぴらにすることはないが、場面場面ではその情報を組み合わせて、価値のあるものを生み出すことが可能である。

例えば・・・

①この人こんなスキル持っているんだ

②この部署はこんな考え方で仕事をしているんだ

③この部署はこんなことに困っているんだ

④この人達は、この時期は余裕があるんだ、この時期は忙しいんだ

⑤この人達はこんなことに不満を抱えているんだ

例えば・・・

■③と①を組み合わせる

困っている人に、「あの人に助けを求めると、ヒントをくれるかもしれませんよ・・・」

と、困っている人と、それを解決できるスキルを持っている人をマッチングさせること。

■④と⑤を組み合わせる

忙しく余裕のないタイミングの人と、不満を抱えている人をマッチングさせない、もしくは、それぞれの事情を知った上で自分が緩衝材となってプロジェクトを進めやすくする。

このように、自分しか持っていない情報を組み合わせることによって、周囲の方々の手助けをできるようになる。

別に社内SEだからできているわけではなくて、自然と情報が集まってくるポジションにいる人は、意識さえすれば、組織をスムーズに動かせるきっかけを作ることができるのだ。

情報の集まりやすい人

情報が集まりやすい人というのは、例えば

・情報システム部門

・総務

・秘書

・・・etc

フォロー、雑用、調整を日常的に行っている人にはやはり情報は集まりやすい。

その人達が意識さえすれば、組織はスムーズに動く可能性が高い。

その人達の評価

一方、これらのマッチングや緩衝材の役割というのは、数値化することが基本的に不可能だ。

そのため、会社の上層部が見ようとしないと見えない部分であるため、よっぽどの側近でない限り、評価対象とはなりずらい。

ただ、自分が目に見えない貢献をすることで組織がスムーズに動くことに、達成感ややりがいを感じている人にとっては、評価度外視でもこの役割を引き受けるだろう。

ただ、この役割はなかなか難しい。

常に周囲を見渡し、自分がどんな動きをすればよいか、必要な人に必要なタイミングで自分がどんな言葉を掛ければよいか・・・これらのことを考え続けて過ごす必要がある。

私としては、どちらかというと、自分1人で全てを解決するよりも、チームワークや他部署、業者さんの力を借りて、様々な問題・課題を解決したいと思っているので、このスキルを身に付けると、自分自身、もっと仕事が楽しくなると思う。