情報システム部門は人が足りない?①・・・適正人数とは

情報システム部門のある会社、ない会社、世の中この2択で言えば、ない会社のほうが圧倒的に多いと思う。
情報システム部門の仕事なんて、会社規模が小さければ、他部署と兼務が普通だ。
それに比べれば、我が社には情報システム部門があるだけ、一般社員は恵まれているのかもしれない。
ITで何か分からないことがあれば、情報システム部門に聞く手段があるからだ。
通常の会社であれば、どこの誰に聞けばいいのか・・・人探しから始まるだろう。
ただ、情報システム部門があるからと言って、良いこと尽くめと言う訳でもない。
情報システム部門って人少なくない?
ようやく、一般の社員の方にも認知されてきたことだが・・・
現在の我が社において、情報システム部門の人数は多くはない。
いや、正確に言うと、情報システム部門が関わっている仕事の比率と人数が合っていないというべきか・・・
何せ、何をやるにしても情報システム部門が関わってくる。
会議(オンライン)の環境構築から、勤怠管理、果ては事業所のレイアウト変更まで、通常業務とは別枠とも思えるものまで、広く情報システム部門が関わっている。
そして、そのことを、一般の社員の方にも認知され始めて来た。
これも君たち?これも君たち?・・・
みたいな感じで、次から次へと情報システム部門のメンバーの名前が出てくる。
そりゃ~あんたら人数足りるのかい?・・・となっても不思議ではない。
そして私達としては・・・現実的に、手が足りてはいない状況に陥っているのだ。
情報システム部門の適正人数は会社の規模とは関係ない
ここで、一般の社員の方に誤解されやすいことがひとつ・・・
情報システム部門の適正人数のことだ。
適正人数とは、何なのか・・・
分かり易く社員の数のうち、100人に1人とか、200人に3人とか、そういう比率で決まるわけではないということだ。
〇500人規模の会社だって、ITで解決しない、アナログ会社だったら、情報システム部門の人数1人でもいけるはずだ(現代においては難しいかもしれないが・・・)
〇何でもかんでもIT、ITで解決しようと思ったら、100人の会社に10人おいても足りないケースが出て来る。
〇情報システム部門の1人が超優秀で、その人間が1人いれば500人の面倒を見ることのケースもあれば、情報システム部門の人間がみんな素人に毛の生えたようなスキルしか持っていない、もしくはコミュニケーション能力が低い人間の集まりであれば、10人いたって足りっこない。
〇情報システム部門において、1人1人は優秀でも、チームワークがズタボロだったら、会社全体から見たらお荷物になってしまう。逆に1人1人が必要最低限のITスキルを持っており、互いに各々の力を引き出せる存在であれば、チームワーク良く会社に貢献できる。
・・・etc
このように、その会社に必要な情報システム部門の適正人数とは、会社の性格や、配属された人材のスキルによって、全く変わってくるのだ。
情報システム部門の人数が足りないのは確かだが・・・
情報システム部門の人数が足りないということは、以前から思っていた。
ただ、じゃ~どんな人材が必要なのか、適正人数は何人なのか・・・と問われると、正直困ってしまう。
後、3人欲しいです・・・といって、コミュニケーション能力や、社会人として未熟な人間が割り当てられたら、情報システム部門は壊れてしまうかもしれない。
しかし会社から見れば、人数増やしたのに・・・と思われてしまうだろう。
かといって、このままではジリ貧だ。
ではどういう風に会社組織を持って行けばよいのか・・・
IT人材を育成、他部署・事業所へ放出を繰り返す
ポイントは、やはりIT人材の育成になると思う。
流れとしては、
①1人ずつ、情報システム部門にある一定期間所属させ、ITスキル、ITの側面から見たコミュニケーション能力を学ばせる。
②教育が完了したら、IT人材として他部署、事業所へ放出する。現場の社員にとっては、ITを活用する場面において、役に立つ人材となるだろう。
③放出したらまた1人、情報システム部門に所属させ、ITスキルを学ばせて、放出・・・
これを繰り返す。
そうすれば、徐々に会社全体のITリテラシーが上がって行く。
会社全体のITリテラシーを1度に、いっぺんに、一気に底上げするのは難しくとも、1人ずつ教育していけば、その人材が現場で活躍し、徐々に会社としてのITリテラシーを上げていけるのではないか・・・
理想はそのような形なのだが、問題はかなりありそうだ。
明日は、考えらえる問題について、話したいと思う。
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