これからの時代に必要な人材とは③・・・スキルの低い人材を上手く活用できる人材

会社に雇用されている人材全てが、優秀とは限らない。

もう少し言うと、優秀な人材というのは、極めて稀な存在で、後は普通の一般人、もしくはあらゆる意味でスキルの低い人材の集合体というのが、通常の会社組織だと思う。

スキルの低い人材とは

ここで言うスキルの低い人材とは、例えば

〇新入社員、中途社員

〇上層部はじめ多くの人からお荷物と言われる人

〇空気が読めない人(色々な意味で危うい人)

〇チームの輪を乱す人

〇作業スキルが著しく低い

〇指示を1回で理解できない人、何回言っても理解できない人(頭を上手く使えていない人、勉強ができるというわけではなく・・・)

・・・etc

簡単に言うと、こんな人材。

そして、上記に上げたこの項目に全て当てはまっていたのが、私自身だ。

前職のIT企業時代、私はこの項目全てに当てはまる、超劣等生だった。

だから、この項目に当てはまる人たちの気持ち、実はよく分かるのだ。

どんなに優秀な人でも1人でできない仕事がほとんど

じゃ~、最初から優秀な人だけでやればいいんじゃない?と言われると、そういうわけでもない。

そもそも、どんなに優秀な人だって、1人でできることなんてたかが知れてる。

10人でチームを作ってプロジェクトを回して上手くいった仕事の方が、圧倒的に成果は大きくなる。

そして、10人全員が優秀なチームなんて、それこそネットフリックスみたいな社風の会社じゃないと現実的には無理だろう。

あの会社は、優秀じゃないと切られるし・・・そして社員はそれを受け入れているし・・・

因みに我が社の社員は全員が優秀なわけじゃないし・・・そして優秀じゃないと切られるなんて受け入れてないし・・・

でも多くの会社が、そんなにたくさん優秀な人材ばかりではないのだと思う。

スキルの低い人材をいかに使いこなすか・・・

実際、プロジェクトには色々な人がいて、スキルの高い人から低い人まで参加しているのが普通。

でもスキルの高い人だけ全て回せるかというと、決してそういうわけではない。

ポイントはむしろ、スキルの低い人をどう生かすか・・・

プロジェクトには面倒くさいことや雑用など、あまりやりたくないことがたくさん出て来るが、必ず誰かがやらなくてはいけないこと・・・こういう仕事にスキルの高い人材を投入するのはもったいない。

いかに、スキルの低い人に気持ちよくこの辺りの仕事を任せられるか?

もしくはスキルの低い人でもできる作業に落とし込んで、プロジェクトの進捗に貢献させられるか・・・

このように、スキルの低い人達の能力を上手く引き出せるリーダーが、今後も会社に生き残ることのできる人材となるはずだ。

スキルの低いと言われる人の良いところ見つける能力

適材適所、各人の長所を生かす・・・格好いい綺麗な言葉はたくさんあるが、実際にやろうとするとかなり難しい。

ましてや、スキルの低いと周囲から評価を受けている人材なんて、よーく見ないと、いいところなんて見えてこない。

そう・・・人の力を引き出すには、その人のことをよーく見ないと駄目なのだ。

駄目なところなんて、たくさん見える。

そして多くの人が、そこにしか目に行かない。

その結果、駄目駄目過ぎるこの人材も、この場面、この条件が重なるととてつもない力を発揮する・・・という能力開発がされないまま埋もれてしまう。

これが1番、もったいない。

だから、駄目なところには目をつぶり、長所を探して引き出すことができる人材が、会社には何人か必要なのだ。

それはある程度の規模の会社の経営者層には決してできない仕事・・・

この仕事は、現場に近い人間が行う必要があり、その人材は、これから重宝されていくのだろう。