経営者層からの指示とは③・・・スピードが全て

他の会社のことは分からないが、我が社の経営者層からの指示はスピードが全て。

多少雑な結論でも構わない。

その代わりレスポンスを素早く行うこと・・・これに尽きる。

とにもかくにも”承知しました”

例えば・・・LINEでオーダーが来るとする。

内容は色々だが、確認事項、資料作成依頼、調査依頼・・・etc

とにかく最初に返信するのは、

”承知しました”

このひと言はすぐに返すようにしている。

理由としては、”はい、あなたの言うこと、受け取りました”

と、経営者層に伝えること・・・それが第一。

第二弾はいつまでできそう?

たいていの依頼事項は、すぐやらなきゃいけない。

ただ、5分で返答できるものもあれば、どれくらい時間が掛かるか、検討もつかない依頼もある。

特に、経営者層の依頼っていうのは、単純ではないものや、これまでされたことのない依頼事項というものが、往々にしてある。

だから、単純にどれくらい掛かりそうか・・・というのが見積れないときがある。

たいていの人はここで躓く。

そして、困り果ててフリーズしたり、その後忘れた振りしたり・・・結果的に経営者層の心にしまい込まれている期限が切れて、怒られたり、見捨てられたりするのだ。

でもこんなの、そもそも正確に見積もれるわけがないのだから、適当に自分で期限を作って報告するしかない。

なので、1/23(日)15:00まで時間ください・・・ともう報告してしまう。

こうすることで、経営者層も、こんなもんか・・・と思ったり、いや、もっと早くお願いとか、言うことができる。

第二弾② このタイミングで方向性も確認する

更にこのタイミング、こんな内容を報告します・・・と概要も記載する。

そもそも、経営者層の依頼事項は先日も話したように、割と雑に振ってくることがほとんどだから、方向性があってるかなんて、最初の指示の文言では分からない。

だから、間違っていても、雑でも、どうでもいいので、こっちで、勝手に方向性を記載してこの段階で確認してしまう。

たいていの場合、これでいい・・・となるし、あまりにも方向性が間違っている時は、そうじゃなくて~と、調整してくれる

要は、経営者層が思い描いていたイメージを、可視化する作業だ。

※可視化は別に文章のみでも、図を用いてもどちらでもよい。

第三弾 報告・・・でもこれで終わりじゃない

最後に資料を提出したり、依頼事項の報告をするわけだが、この段階で完了することはほぼない。

ここから経営者層が、”ここはこうできない?”、”これは違う”、”これも追加して”・・・と言った評価・チェックが始まる。

大切なのは、1回報告して終わり・・・と勝手に思い込まないこと。

なぜなら、全力を尽くして1回報告して終わりだと思っていると、再度修正を依頼された時、そこそこのダメージをくらい、立ち直れなくなる可能性があるからだ。

だから、これで1回報告しただけでは、”絶対に終わらない”という気持ちを、常に持っていないといけない。

それもこれも、自分の心を守るための手段。

案外これを分かっていない人が多く、

「せっかく報告したのに、駄目だしばっかりされて再提出になった!」

と騒いでいる人がうちの会社にはよくいる。

そんな時、私は心の中で、

”そこはゴールじゃなくて、折り返し地点なんだよ・・・”

とつぶやくことがある(なかなか面と向かっては言えないけど・・・)。

これは別に経営者層に限らず、上司でも同じ。

自分が作った資料や報告書の採点者は、決して自分ではない。

採点者は上の人。

自分が100点と思って提出しても、上の人から見えれば、30点になることもあれば、自分が60点と思って提出しても、めちゃくちゃ褒められることもあるのだ。

採点者の気持ちを、私達は忘れてはいけないのだ。

特に経営者層の気持ちを忘れると・・・偉いことになるのだ。