ITベンダーの教育とは・・・②ベンダー側の人材リソースの確保と費用について

昨日の続き・・・
ITベンダーの担当者にお願いしたこと、何も考えず羅列してみると・・・
〇担当営業、担当SEはコロコロ変わらずいて欲しい
〇担当営業、担当SEには我が社の業務内容を広く深く学んで欲しい。具体的には・・・
・店舗に足を運んで、現場の動きを見て欲しい
・店舗に足を運んで、どんな業務をやっているのか、ヒアリングを直にして欲しい
・本社の各部署のキーマン達と密な関係になって欲しい。その上で、情報を引き出して、課題を抽出して欲しい
〇情報システム部門である私達が、言葉足らずな依頼をしても、その僅かな情報から、ゴールを描けるレベルになって欲しい
〇我が社のインフラがどのようになっているか、徹底的に理解して、必要に応じて問題解決の糸口にして欲しい
〇情報システム部門も、それ以外の従業員も、ITの力でもっと心身共に負担を減らせる案を出し続けて欲しい
〇我が社の全体的なITリテラシーを年間5%とずつ上げて行って欲しい(複利みたいなイメージ)
・・・思いのままあげてみたが、正直まだまだ出てきそうだ。
ただここで1つ問題が・・・
勉強代は誰が持つの?
お願いは我が社がしている、ITベンダーさん、我が社の業態をもっと勉強しておくれ、そのための人的協力はするからと。
ただ、ITベンダーからしたら、勉強時間中は他の売り上げにつながる活動ができない。
我が社に特化した拘束時間になる(優秀な人材であれば、そっから別会社や別業界に横展するんだろうけど)。
そうすると、その勉強時間中は、ただただ人的リソースが奪われるだけと思われるかもしれない。
ITベンダーとしてはそんな負担おいたくない。
だからITベンダーはこんなことを言い出すかも・・・
その時間はコンサル料として、1時間あたり¥〇〇,〇〇〇(税抜き)いただきたいんですけど~
ま~、気持ちは分かるし、もっともなご意見。
何せ、お願いしているのは我が社のほうなのだから・・・
我が社の言い分①
ただ・・・そうは言ってもこっちの言い分もある。
こちらの業態の勉強して、稼ぎの糸口を与えると言ってるんだから、勉強時間は先行投資とみてくれない?
だって、こっちもそれ相応の人的リソース割くわけだし・・・そして我が社の業態に詳しい担当者ができあがれば、バンバン提案してもらって、導入・運用を一気通貫でお任せして、売上の柱にできるんだろうから。
勉強してそれを成果に結びつけるのは、ITのプロであるあなたたちの力の見せどころじゃないかしら?
正直この部分はIT企業1社、社内SE1社の経験しかない私には、今ひとつピンとこない部分でもある。
我が社の言い分②
実はもうひとつ勉強時間にお金を支払うことには懸念事項がある。
それは・・
ITベンダー:今日は店舗に状況確認に行ってきました。
ITベンダー: 6時間かかりましたので、人件費の部分で、 ¥〇〇,〇〇〇(税抜き) いただきます。
社内SE:そうですか、それではお支払いしますね。
ITベンダー: ありがとうございます、さようなら~
これじゃ~意味ないだろ。
せっかく勉強の人件費を支払うんだから、何か提案し、そして具現化して、こっちの業務効率が上がるとか、売上アップに直結する、ITの魔法の力を見せてくれないと。
勉強代以上の費用対効果を生んでもらわなきゃ、なんのために、店舗訪問してもらったり、こっちの時間まで使って、ヒアリングしたりするんだよ・・・
この辺りを軸に今後話し合う必要がありそう
担当営業の方、担当SEの方には、できれば今後ずーっと、我が社に寄り添った提案をしてもらいたい。
だから、勉強するだけしていなくなっても困るし、勉強代をこっちが払って何もされないのでは、困っちゃう。
何せ、いなくなったら、その後任の方にまた同じことを話さなくちゃいけない。
だから、もし勉強代を支払うなら、教えた分は保険を掛けて、ITベンダーの社内でどんなことを勉強したのか、この会社はどんな業態なのか、業界なのか、売上はどのような過程で生んでいるのかといった情報は事細かに資料として残して欲しい。
まとめると・・・本当にお願いしたいのは3点、
〇勉強代を支払ってもいいけど、そこで満足しないでね。必ずそれに見合った成果を上げてね。
※逆にお金を支払わないとして、ただ勉強してあげてるんだから、何も提案はしないよ・・・などとならないように
〇教えるだけ教えて、いなくならないで欲しい。ただ万が一そうなったとしても、後任が把握できるような資料は残して欲しい
〇私達の負担を、ITの力を使って減らして欲しい(現場目線!)
この話題は今後もどのように展開するか、書いていきたいと思う。
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