ITベンダーの教育とは・・・①

経営者層の直属の上司に呼び出され、依頼された内容・・・
懇意にしているITベンダーがもっと我が社の業務を理解し、我が社に寄り添ったシステム提案をできるよう教育するにはどうすればよいか?
・・・これまた難しい内容だ。
確かに正論
IT企業に勤めていた時、散々言われたのが、お客様の業務内容を理解すること。
理解しないとどんな提案をすれば分からないでしょ・・・とのこと。
上司が言うのはとても正論だった。
ただ・・・
私が勤めていたIT企業、担当営業、担当SEがしょっちゅう異動して、コロコロコロコロお客様の担当が変わっていた。当然、お客様からの信頼は失墜・・・
そりゃ、そうでしょう。
お客様が、自分の会社はこんなことしていて、こんなことに困っているから、こんなシステムが欲しいんだよ・・・とわざわざ時間を取って、懇切丁寧に教えていた、担当営業、担当SEがすぐにいなくなったら、頭にもくるだろう。
当然、新しく担当になった営業とSEは、お客様の業務内容の知識は”0”。
前担当の営業、SEは次のお客様対応で時間が取れず、引き継ぎもされず・・・
お客様としては、何回自分の業務内容を教えてあげても、コロコロ担当が変わって、一から教え直しになっていたら、かなわないだろう。
上司から言われたことは正論だが、これをIT企業が実行するのはとても難しいものなのだということも、私は理解していた。
上司の本音
今、現在のこの懇意にしているIT企業の担当者は、簡単に言うと御用聞きだ。
こちらが依頼しないと、決して動いてはくれないし、提案してくることもない。
その姿勢が、経営者層の上司にはもどかしいのだろう。
基本的にエンドユーザーから色々やってくれ・・・というオーダーなんてたかがしれている。
日々成長を続けるITの世界において、我が社にフィットした有効なツールやシステムは出てきているはず。
でもそれを我が社は知識不足で取り入れることができない。
我が社の業態を理解した、ITのプロが課題抽出・システム提案までしてくれるのが、理想だろう。
実はこの作業を情報システム部門の人材ができればいいのだが、こっちはこっちで日々、様々な業務に忙殺されている。とても日々成長を続けるITの世界の力を、我が社のために取り入れようなどという余裕はない。
※むしろ、新しい技術が入ってきたら、こっちがパンクするんじゃないかと後ろ向き・・・こちらは新しい技術が入ってきたらそれを全社員が使えるように、落とし込まなければならないのだから。
ま~、当面、よりよい提案ができるのは、懇意にしているIT企業しか可能性がないだろうというのが、上司が出した結論なのだろう。
どんなお願いをすればいいんだろう?
それでは懇意にしているIT企業にはどんなお願いをすればいいのだろう?
何も考えず羅列してみると・・・
〇担当営業、担当SEはコロコロ変わらずいて欲しい
〇担当営業、担当SEには我が社の業務内容を広く深く学んで欲しい。具体的には・・・
・店舗に足を運んで、現場の動きを見て欲しい
・店舗に足を運んで、どんな業務をやっているのか、ヒアリングを直にして欲しい
・本社の各部署のキーマン達と密な関係になって欲しい。その上で、情報を引き出して、課題を抽出して欲しい
〇情報システム部門である私達が、言葉足らずな依頼をしても、その僅かな情報から、ゴールを描けるレベルになって欲しい
〇我が社のインフラがどのようになっているか、徹底的に理解して、必要に応じて問題解決の糸口にして欲しい
〇情報システム部門も、それ以外の従業員も、ITの力でもっと心身共に負担を減らせる案を出し続けて欲しい
〇我が社の全体的なITリテラシーを年間5%とずつ上げて行って欲しい(複利みたいなイメージ)
・・・思いのままあげてみたが、正直まだまだ出てきそうだ。
ただ、これらをお願いするには問題がある。
結構大きな問題だ。
この続きはまた明日・・・
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