パソコン入替500台、メンバー3名、期限は2か月半・・・修羅場の始まり

2022年1月13日

昨年の10月下旬から社内のパソコン入替作業を行っている。

問題は台数とプロジェクトメンバー人数と期限だった・・・

パソコン入替1台当たり平均90分・・・

パソコン入替って・・・実は結構面倒だ。

〇データ移行

〇初期設定

〇個人毎のカスタマイズ

・・・etc

社内のパソコンで、ある程度は標準化されているとはいえ、それでも個人毎にデータのとり方や業務により特殊な設定をしているケースがある。

ま~、どんなに急いでも1台1時間は掛かる。

ものによっては移行データの量によって、3時間以上掛かるパソコンもあった。

平均すると1台当たり90分。

単純計算全部終わるのに45,000分、つまり750時間・・・残業考えなければ1日8時間労働だから約93人日・・・この時点で3か月掛かる。

それに、休日も考えれば、全く時間が足りない状況だった。

本来は人数を掛けて1台1台じっくりやりたいところなのだが、そんな悠長なことは言ってられなかった。

なぜこんな状況に陥ってしまったのか・・・

全ては経営者層の干渉から始まった

このパソコン500台の入替作業、実は最初から期限は決まっていた。

2022年1月中旬・・・これまでに必ず入替作業を完了させなければ、とてつもない災いが起きると、取引業者から脅されていた。そうしないと、現在の基幹システムが今のパソコンでは動かなくなるよと・・・

だから、早くパソコンを発注して、早く入替作業に取り掛かりたかった。

ところが、コロナの影響もあって売上がおもわしくない状況にあって、私の上司である経営者層からは、できるだけ経費を掛けない提案をするよう、何度も何度も、何度も何度も私の提案を突っ返された。

本気でもう間に合わなくなりますと、泣きついたが、どうしても駄目だった。

それもそのはず、この半導体不足の中、パソコンの納期にもある程度時間が必要だし、パソコン入替作業の期限もあるから、一刻も早く稟議を通して発注したいところだったのだが、そんなことはお構いなしにギリギリまで検討は重ねられた。

ようやく経営者層の上司の納得行く内容に仕上げ、稟議が通った。

経営者層の上司の仕事はそれで終わり・・・

ただ社内SEである私達の地獄はそこからが始まりだった。

パソコン達が来たのが10月下旬、入替完了期限は2か月半

500台のパソコン達が、会社に届いたのは10月下旬。

そっから速攻で入替の検証を行い、次の日から入替作業を始めた。

1日目は4台やるのに7時間以上掛かった。

その時、私は、終わったと思った・・・

どうあがいたって、2か月半で終わるようなプロジェクトじゃない。

そして、このプロジェクトが困難を極めたのは、それだけではなかった。

3人で500台

現在社内SEは4名いるが、1人は別なプロジェクトを1人で丸抱えしており、使えなかった。

もう1人は新人なので、ただのお手伝い。

実質私ともう1人の2名しか、社内の戦力はいなかった。

それに業者1名の計3名しか、実際の戦力はいなかった。

本来は業者にもっと人数を出して欲しかったのだが、ここでも経営者層から待ったが掛かる。

経費を圧縮させるため、業者は使うな・・・と。

八方ふさがりとはまさにこのこと・・・

どこまで私達を苦しめれば気が済むんだろうと、本気で思った。

ただ2人では本当に無理なので、業者1人だけはお願いしますと泣きつき、何とかOKをもらった。

ただ、その業者1人も、新人さんで、その方の経験の場にするという条件。

その代わり格安で・・・ということだった。

つまり、社内SE2名と、IT業者とはいえ素人に近い1名、

この戦力で、

この期限で、

この台数を・・・

こなすことになったのだ。

明日から、10月下旬からの怒涛の2か月間半の振り返りを行う。