資料を用いた説明は・・・

経営陣から、この資料を各部門の責任者はしっかり説明するように・・・と言われた。
なかなか難しい資料・・・というより私自身がそれほどまでに理解できる資料でもなかった。
間違いなくこのまま伝えても何のことやらチンプンカンプンだろうと思ったので、どのように伝えるかを考えたのだが・・・
相手によって説明を変える
部下の状況にもより、その資料を1度に説明することはできなかった。
2度に渡って説明したわけだが、返って2回に分けて説明することができてよかった。
なぜなら、レベルを変えて説明することができたからだ。
1度目は普通に、もう1度は相手に合わせて基本的な部分を・・・
資料というのは、見る者にとって、違う情報をもたらす。
いや、書いてあることは一緒。
しかしどんな人間がその資料を見るのかによって、その資料の見え方が変わってくる。
人によっても違うし、個人毎にも見るタイミング、自分が置かれている状況、自分の知識レベル、経験・・・様々な要因が絡まって、そこから得られる情報は変わってくる。
あまりにも難しい資料だと、拒否反応や混乱という結果をもたらすことさえ考えられる。
そうならないように、上司は部下のレベルや背景に合わせた説明ができることが理想だ。
もちろん、上司、部下の時間は有限だ。
のべつなく説明するわけには行かない。
集まった人達の時間がもったいないだけだ。
しかし、時間やタイミングが許されるのであれば、上司は可能な限り、その個人に合わせた説明をしてやるべきだと思う。
以前にも話したが、1+1が分からない人間に、掛け算・割り算の問題を出しても、やる気をなくしてしまうだけなのだ。
順序立てて教えて行くほうが、覚える側としては効率がいい。
もちろん、時間が許せば・・・の話しだし、会社は学校ではない。
分からない人間は分かるようになる努力は必要だし、教えてもらう姿勢を持つことはとても重要なこと。
会社は教え方の上手なスペシャリストはいない。
教え方なんて雑な人もいるし、必要以上にポイントを外したところまで丁寧に教えようとする人もいる。
そんなことを教わる側は覚えておかなければならない。
いざ、教える側に立った時、どれだけ教えることが大変なのかも分かるだろうし、人に教えることがどれだけ大切か、自分が成長するかも分かるだろう。
資料を用いて説明するというのは、社会人になったら、避けては通れない道。
人に説明する時は、通り一辺倒の説明だけでなく、参加者に合わせた、レベルをコントロールした説明が理想だ。
ま~そのレベルに達するには相当な経験値が必要になるのだけど・・・
これも知識として覚えておいて損はないと思う。
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