心の整理①

自分に新しい上司ができると、経営陣に言われた。

これまで、情報システム部門のトップは事実上、自分が担っていた。

そのすぐ上は、経営陣。

そこまでの権限も与えられていなかったし、何より自分にとってこのポジションは荷が重いと感じていた。

そして、何の前触れもなく経営陣から突然告げられる。

外部から情報システム部門の責任者を招へいすると・・・

さて、私の心境はどうなったか・・・

複雑

とても正直に言うと、複雑な気持ち。

少なくとも自分がこの情報システム部門を切り盛りしてきたと自負している。

情報システム部門の黎明期から10年超、現実的に自分が1人もしくは部下ができてからも、この部署の運営を担ってきたのは私だという思いがある。

なので、外部からの招へいを聞かされて、色々考えた時に、招へいされた人への嫉妬に近いものなのか、もしくは自分の存在を否定されたのか、自分の存在を軽く見られていたのか、そんな思いが存在したのは事実。

上手く言葉に言い表すことのできない感情になったのは事実だ。

一方で、ホッとした気持ちもある。

自分の上に、しっかりとした上司がつく・・・今までは完全なプレイングマネージャーであったし、ある程度の責任も持たされていた。

しかし今度は責任が軽くなり、プレイングとしての能力も追求できる可能性が出てきた。

マネージメント能力を経験できたのは大きかったし、それ故に、そこそこいい経験も積むこともできたと思っている。

もしマネージメントの機会を得ることができなかったら、自分はここまでファシリテーターやプロジェクトマネージメント能力を、積み上げることはできなかったであろう。

つまり、これからは頭を使うよりも手を動かすこと・・・に重きを置くようになるということか。

それはそれで、ありなのかもしれないと思うようになった。

経営陣にも言われたが、いずれ自分の仕事を引き継ぐわけでしょ・・・と言われた。

ま~確かにそうだ。

そう言われたから、さっさと引き継げよ、そしたらあなたはお払い箱だ・・・とも捉えることができた。

事実経営陣は、会社を存続させることに重きを置いている。

言葉を選んだ、気を付けたつもりかもしれないが、そういう意識は間違いなくあるのだろう。

私のこの会社での役目はもうそろそろ終わりだよ・・・と突きつけられた気にもなる言葉だった。

ただ、そんなことはあまり関係ない。

もともと経営陣にはそこまで期待していない。

散々やりたい放題やっている経営陣、期待はしていないのだから、ある意味期待通りの動きをしていると思えばいい。

それよりも、今後は自分のキャリアをどうするか・・・改めて考え直すいい機会だ。

そんな機会に恵まれたことに、ある一定の感謝をする必要があるだろう。

新しく、外部招へいされる方・・・実は知っている。

尊敬している人だ。

それは仕事の姿勢がいいというか・・・

一緒に仕事をすることになるとは思わなかったし、一緒に仕事をすることになったら、面倒なこともたくさんあるだろうな・・・と思いながらも、一緒に仕事をすれば自分自身がより成長できるとも感じている。

次回は、その人と今後、どのように仕事をやっていけばよいのか、整理してみたい。