アンテナが必要な時、不要な時

会社にいると、様々な情報が入ってくる。

その情報をどう活用するかで、自分の評価や評判が変わってくることは自明の理である。

入ってくる情報と遮断すべき情報

情報が入ってくるようにするには、様々な人と交流を持ち、この人なら話してもいいか・・・と思ってもらえることが1番だ。

仕事をする上で、情報が入ってくる環境を自分自身で整えるということも必要な作業の1つ。

教えてもらった情報は、特に初めのうちは気を付けて扱ったほうがいい。

何せ、何が秘密にしなくてはいけない情報で、何の情報はしゃべっても構わないか・・・という判断が、最初からできるわけではないからだ。

1度でも、こいつに情報を流すと、ペラペラしゃべる・・・なんて噂が広まったら、復活することはまず無理だ。

教えてもらった情報を扱いこなせるようになるまでは、ペラペラしゃべるのは慎むべきであろう。

しかしここで重要なのが、そもそも情報というのは、遮断すべき情報もあるということだ。

例えば、その情報を聞くことによって、今後自分自身、口を滑らせないように最大限の注意を払わないといけないという、無駄な努力を永久にしなくてはいけないような情報。

知りさえしなければこんなことにはならなかった・・・と思うこともあるだろう。

だから、情報収集のアンテナを立てるというのは大切なことだが、同時に余計な情報が自分に入らないようにするというアンテナも時には必要になるのだ。

情報を使いこなすには経験が必要

情報収集に関する書籍は様々あるが、共通して言えることは、書籍を通して技術や知識を知ることはできるが、それを使いこなすには実践が必要ということだ。

どんなに、書籍を読んだとしても、それを使いこなすための試行錯誤や実践を繰り返さなければ、情報というのは自分のために使いこなせるようにはならない。

そのため、人と交流を図り続けるということは、その経験値を積み重ねる上でも、とても大事な作業なのだ。

そしてもう1つ、これは経験が重要であると意識しながら経験を積み重ねる必要がある。

ただ人とのコミュニケーションをたくさん行うだけでは、情報を使いこなすレベルになることは難しい。

また、人に教えることもできない能力だ。

この能力の重要性に気付いている人に、もっと深く教えることはできるが、そもそもこんなこと考えたこともない人に、この重要性を教えても、理解してもらうことはできない。

この能力の重要性に気づくことは、ようやくスタートラインに立てただけ・・・ということも知っておかなければならない。

情報を使いこなす能力を高めることに、ゴールはないのかもしれない。