リテラシーの高い人材の生かし方

どんな会社にも優秀な人材というのはいる。

我が社にも、この人すごい・・・と素直に思う人材が何人かいる。

問題はその人材をどう生かすか・・・ということで。

リテラシーの高い人材とは

ここでは、省略して、そんな人材をリテラシーの高い人材としてしまう。

ま~、すごい人材という意味だ。

ところで会社というのは大きく2つの事業があると思っている。

それは、

①現在利益を生み出している事業

②未来の利益を生み出す予定の事業

この2つだ。

現在利益を生み出している事業というのは、とても重要だ。

何せ、この事業がなければ、会社は倒産してしまう。

どんな会社でも主力の稼ぎ頭の事業があり、その事業が会社の根幹を支えている。

この事業には多くの人材が関わっている。

もちろん会社によって違うだろうが、会社の人的リソースの8割~9割は割かれているはずだ。

しかし、ここで大事なのは、この収益を生み出す事業というのは、いずれ廃れていくということだ。

それは世の中の動きがどんどん変化しているからだ。

このビジネスモデルで収益を生み出せない時がやがて必ずやってくる。

そのためこのビジネスモデルに永久に頼ることはできない。

ではどうすればよいのか・・・

そこで出て来るのが、②の未来の利益を生み出す予定の事業を作り出すことだ。

この②は正直言ってとてつもなく難しい。

何せ、”0”から新しい利益を生み出す事業を作り出していくのだ。

これは困難を極める。

そしてこの事業を作り出すことのできる人材こそ、リテラシーの高い人材ということになる。

会社によっては様々なポジションにいる人材になるだろうが、経営陣であったり一部の上層部であったり、少数精鋭の実働部隊だったりするわけだ。

その少数精液の人材が、試行錯誤を繰り返しながら、未来の利益を生み出す事業を作り出していくわけだ。

そして、その事業に一定の目途がついたら、ローンチして、他の人材を投入していく。

この事業は考えて、仕組みを作る時には、作業レベルまで落とし込む必要がある。

作業レベルとは、リテラシーの低い人材でもできるレベルというところまで細かく分ける。

その作業の組み合わせによって、会社に収益をもたらす事業とする。

ごく一部のレベルの高い人材だけができる仕事では、いずれ成り立たなくなる。

規模の経済を考えたとき、ある程度の量をこなす必要があるから、リテラシーの高い人材だけでは、事業は成り立たない。

だから、細かく分けて作業に落とし込むまでをリテラシーの高い人材が行うのだ。

そうやって収益モデルを作り出す。

ただ、ここで大事なのは、この作業を大量にこなすことによって、リテラシーの高い人材を作り出すということにもつながっていることだ。

例えば、新人に大量の作業をさせ続けることによって、やがて応用が利くようになり、やがてリテラシーの高い人材となり、最終的には新たな収益を生み出す事業を作る側の人材育成をする。

①と②の事業を通して人材育成を循環させるのだ。

これが私が考える戦略である。