”やるかもしれない”と”やること確定”

あるプロジェクトがあるとする。
そして、このプロジェクトを実行するかもしれないケースと、実行することが確定しているケースがあるとする。
社員はどちらがより動きやすいものなのか・・・?
当然、後者である。
仮説検証は必要だが・・・
何かを実行するときに、絶対に必要なのが、仮説検証だ。
準備と言い換えても良いかもしれない。
これを実行したらどうなるか?
どんな事態が想定されるか?
どんなことを行われなければならないか?
どんな効果が現れるか?
どんなデメリットが生まれるか?
デメリットに対しての打ち手はあるか?
・・・etc
様々なことを考えて具体的に見える化しておく必要がある。
もし仮説検証をしなければ、時間や費用、人材リソースが無駄になる可能性がある。
なぜなら、例えば間違っていたとしても、仮説検証を行って、1本軸を使っておかないと、何が間違っているのか、想定と実行結果のずれ、そう言ったものがあやふやになり、実行結果の修正ができなくなるからだ。
実は私は、まずはやってみよう・・・というタイプの人間だ。
いや、タイプというかそのレベルの人間だ。
この場合のレベルとは、もちろん低いという意味だ。
仮説検証の重要性を理解し、この準備を行っている人間は、実行後の経験値が飛躍的に伸びる。
なぜなら、実行後の比較する軸ができているからだ。
これを持っておけば、後から反省や修正ができるというわけだ。
しかし、いつまでも仮説検証ばかりしているというのもやはり問題なわけで・・・
実行が確定しなければ覚悟が持てない
社員にとって、仮説検証の重要性を理解しているものは少ない。
しかし、実行することが確定しているものと、確定していないものに関しての取り組みの覚悟はあきらかに違う。
実行が確定しているものについては、やはり真剣に考えるし、何が起きても何とかするしかない・・・という思考回路になる。
そのため、社員にとっては、実行していることが確定しているものと、確定していないものの両者には、天と地ほどの落差があるのだ。
人は覚悟を持つと、想像以上の力を発揮する。
自分の力を100%引き出すには、やはり覚悟を決めている状態であることが望ましい。
逆に覚悟を持たないで仮説検証ばかり繰り返すということは、結局30%とか50%の力でしか思考していないことになる。
本来は仮説検証を100%の力で行うことが理想と言えば理想だが、そんなにそんなに、社員というのは都合よく自分をコントロールできないもの・・・
経営陣にはその当たりのことを理解して、指示を出して欲しい・・・そんなことを感じる日々が続いている。
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