テレワークになってからの人間関係の作り方

前回、人間関係の重要性を改めて認識したこと、そしてテレワーク環境においてはその人間関係を構築するハードルが確実に上がると書いたのだが・・・

それでは具体的にテレワーク環境下において、人間関係をどのように構築していけばよいかを考えてみた。

その人を知るための少ない情報、少ないチャンスにアンテナを立て、それらを利用する

はっきり言って、対面の情報量と、非対面の情報量は全く違う。

当然、対面の情報量は多く、非対面の情報量は少ない。

対面であれば、仕草や表情、雰囲気などを察知することも可能だが、非対面のコミュニケーションにおいてはそれらの情報を正確に把握することはできない。

だからと言って、非対面であろうと、表面上の言葉のみの情報しかないわけではない。

オンライン会議でカメラがオンになっていれば、対象者の表情を少しは確認できる。

先日オンライン会議中、こんなことがあった。

30人程度のオンライン会議において、ある女性の方が経営者層から怒られた。

こちらから聞いていると、どっちも一理ある・・・と言う内容だったが、経営者層の考えを理解せずに不用意な発言をしてしまったことは否めない。

オンライン会議が終わり・・・

その女性に別件で用事があったため、内線電話を掛けた。

もちろん、その用件以上に大事なのは、30人の前で怒られてしまったその女性のメンタル確認の意味もあった。

内線を掛けた瞬間、その女性の愚痴といかに怖かったかの話が10分以上続いた。

私はもちろん、ず~っとその愚痴や話しを”うん、うん”、”そうですよね~”と聞き続けた。

そして私もその経営者層には怒られ続けていること、そんなとき自分は”はい!申し訳ありません”・・・と心にもない返事をしてやり過ごしている・・・など、とにかくその女性が少しでも心地よい時間を過ごせるように、心を砕いた。

結果、その女性は少しスッキリ、切り替えもできたようだった。

後日、このオンライン会議30人の前で怒られ事件は、私たちの中では笑い話となっている。

・・・と、ここまで考えて、信頼関係を作るヒントがあるなと思った。

誰かのピンチには手を差し伸べる・・・というか、ほんの少しのフォローをする

信頼関係を築くのに、手っ取り早いのは、誰かが弱っている時に手を差し伸べること・・・というか、そんな大それたことじゃなくても、ほんの少しのフォローをすること。

あきらかにこの状況で、この人はこんなネガティブな心境になっているだろう・・・と分かることがある。

それは対面ではなくても、電話、メール、チャット、オンライン会議・・・これらの非対面でも読み取れることが往々にしてある。

その時に、その人の気持ちを放置せず、ひと言でもわざわざ、電話なりメールなりチャットなりでフォローすること。

例えば・・・

〇ピンチの時は一緒に相談にのったり悩んであげればいい

〇愚痴を言いたそうなときは聞いてあげればいい

〇心が疲れている時は、心を回復してあげればいい

・・・etc

それは別に対面じゃなくてもできることはたくさんある。

もちろん対面のほうが効率はいいかもしれないが、そんな効率性を度外視しても、電話やメール、チャットを利用してフォローしてあげればいい。

そしてこの小さな積み重ねこそが、人間関係を構築していく上で、一見遠回りなように見えて、実は最短で確実な方法だということを強く実感した。

こと人間関係の構築において、近道とかショートカットなどという言葉は存在しないのだ。