ファシリテーターを助ける動き

よい会議にはファシリテーターの出来が欠かせない。

しかし、自分がファシリテーターではない時もあるわけで、そんな時の心構えとしては、どんなことを考えればよいのだろうか?

ファシリテーターの動きが良い時

そもそもファシリテーターの動きが素晴らしければ、何もしなくてよい。

必要な時に必要な意見を言うのみで構わない。

むしろ、そのファシリテーターから技術を盗む良い機会。

集中してそのファシリテーターのことを観察することに終始すればよい。

もちろん、会議の内容は良く聞いておく必要があるが、その会議に関しては、良い意味で今後の参考になるような、学びを得る場となるだろう。

社内では良いファシリテーターというのは少ない。

それはファシリテーターという存在が、認知されていないからだ。

会議を回せる存在というのが、どれだけ大切か、社内ではそれほど知られていない。

ファシリテーターによって良い会議になるか、悪い会議になるか、参加者の時間が有効なものになるか、無駄なものになるか、決まるのに・・・

そして、ファシリテーターの存在が重要視されていないから、ファシリテート力を身に付けようとみんなが思わない。

この辺りについては、非常に難しいところなのだ。

しかし、自分は良い会議には良いファシリテーターの存在が必要だと理解できているから、このスキルを意識的に成長させようとしている・・・ただそれだけである。

一方、ファシリテーターが今ひとつの会議

ただ、一方で、ファシリテーターが今ひとつという会議も往々にしてある。

そんな時はどんな姿勢で望めばよいのか・・・

こんな時は、会議の目的、本質を理解し、ファシリテーターを助ける動きをすればよい。

質問をするフリをして、ファシリテーターの話したいことをまとめたり、自分は知っていることが知らないフリをして質問したり・・・

とにかく、会議の参加者が目的を理解して意見を言うようにしたり、もしくは本質からずれそうになったら修正する動きをとればよい。

もちろん、ファシリテーターや参加者のやる気をなくすようなことはできないが・・・

ただ、そこも限界はある。

会議をより良いものにするために、敢えて嫌われる勇気も持つ必要があるのかもしれない。

何せ、自分が参加した会議が、無駄な時間を過ごすことになるほど、虚しいことはない。

そうならないためにも、会議はみんなにとって有効なものにしたいのだ。

ま~、意見や確認をし続けたら、

「こいつ面倒・・・」

と、思われるリスクもあるが、そこは割り切るしかない。

会議をより良いものにするには、ファシリテーターとして参加していなくても、いくらでもやりようはあるのだろう。

自分の首を絞めたり、恥をかいたりするかもしれないが、会議にさんかするということは、そういうリスクがはらむもの。

そんなことを念頭に置きながら、今後も会議には参加していきたい。