できないのは会社の力

勘違いしている人達がいる。

例えば大きなプロジェクトを回している人がいる。

その人が上手く立ち回れずに、プロジェクトがグダグダになることはよくあること。

しかし、悪いのはその人ではなく、全員の責任であるということで・・・

じゃ~自分はできるのか?

最近、プロジェクトが増えてきている。

そして、そのメインの担当になっている人が、上手く立ち回れていない時がある。

例えば会議のファシリテート。

全然上手く回せず、時間だけが過ぎるストレスな会議。

参加している人はいったい何をやっているのか・・・とイライラしている。

しかしそもそも、そのプロジェクトって難し過ぎるプロジェクトなのだ。

1人の力ではどうしようもなく、あらゆる人の力が必要なはずで、それを担当している1人のみでどうこうできる問題ではないのだ。

しかし会議に参加している人達は担当者に一様にこう思う。

「ちゃんとやれよ!」

・・・と。

確かに時間を奪う会議、また本質からずれたことばかり話す会議は苦痛でしかない。

しかし、もし実際にその担当者と同じ立場だったら、自分は上手く立ち回れるのだろうか・・・

考え込んでしまう。

その担当者だって、やりたくてやっているプロジェクトではないのだ。

上の人間、もしくは経営陣から言われて仕方なくやっている。

仕事は前向きにやれとか、ポジティブにとか、能動的にとか、主体的に取り組むとか、そんな言葉はごまんとあるが、そんなのは全て意識高い系のきれいごと。

実際の現場はもっとドロドロしていて、なぜ自分がこんなことをやらなきゃいけないのか、なんで自分の手を汚さない人間があ~だ、こ~だ言われながら、自分が矢面に立ってやらなきゃならないんだとか、そんなことを思いながらプロジェクトというものは回っている・・・そんなケースがままあるのだ。

できないのは会社の力

結局、その担当者ができない、上手く回せないということはどういうことなのか・・・

それは会社にそのプロジェクトを回す力がないということだ。

決してその担当者1人の責任ということではない。

もちろんプロジェクトを任された以上、全力で立ち向かうことは必要だ。

しかし全力で立ち向かっても駄目なケースということはよくあること。

その時責任を取るのは、その担当者1人というわけではない。

このプロジェクト、案件をこなすことができなかった。

それは、個人の責任ではなく、会社の力なのだ。

それが今の会社の力・・・

それを認めることから全てが始まるのだ。