ワンマンな人材

会社を見渡すと、ワンマンな人がいる。

立場はそれぞれだ。

経営陣であったり、事業所の所長だったり、部署の役職を持たない権力者だったり・・・

その人達をどのように利用すればよいのかというのも、社員の課題である。

ワンマンな人は作業ができる

社内を見渡してみれば、ワンマンな人というのは、ある共通点がある。

ひと言で言えば職人だ。

自分がこの会社で1番というプライドを持ったある種の作業がある。

それは経営だったり、営業だったり、技術だったり、事務だったり・・・与えられたポジションによって様々だが、そんな彼らにも共通しているものがある。

総じて共感力が低い。

作業が突き抜けてできて、共感力が低い。

これって、かなり難しい状況を引き起こす。

ま~経営陣にこんな人がいる分には問題ない。

何せ、経営陣は会社を動かす人。

ワンマンだってある程度は仕方ない。

もちろん、誤ったリーダーシップを発揮すれば、船は沈むと知っているから、ずーっと勉強をしている。

正しい姿だ。

そして、社員が正しくない道へ行こうとすると権力を持って道筋を強引に変更する。

ワンマンだからこそできる荒業だ。

ま~、共感力を発揮している余裕などないわけだ。

しかし、一般の社員は違う。

一般の社員が1人でできることは少ない。

どんなにスーパー営業であっても、スーパー職人であっても、社内で仕事をしている限り、関係者が存在する。

そんな関係者から嫌われてしまっては、お先真っ暗になる可能性がある。

ただ、作業が突き抜けてできるから、ある程度までは大切に扱われる。

そうすると勘違いが始まる。

自分はすごい、自分はできる・・・そう思った瞬間に、実は自分が属する組織、部署は方かいへと1歩ずつ突き進む。

なぜなら、共感力の低いスーパー作業者は、組織や部署を破壊する力を持っているからだ。

上の人間はスーパー作業者の言うことを聞く。

なぜなら、分かり易い実績を残しているからだ。

しかし、そのスーパー作業者が独力で結果を残しているかというと、そうではない。

必ず上司のフォローや誰かのフォローをもらいながら、自分の作業を成り立たせている。

そのことを忘れた時、その部署のお荷物となるのだ。

何せ、そのスーパー作業者しか評価されず、どんなにフォローしても評価されない人材が現れるからだ。

その評価されないフォロー者達は、常に日の目を見ることはない。

しかし、そのフォロー者達がいなくなった時、スーパー作業者も会社も気付くのだ。

このスーパー作業者がいなければ、こんなことは起こらなかったと・・・

早く気づくしかないのだ、このような事態になる前に、スーパー作業者達は・・・

気付いて早くフォロー者の心のケアを実施するのだ。

そうしなければ、自分達の居場所がなくなるのだ。