割り切り

イベントなど通常業務以外の仕事が振り続けている我が社において、どこにどう力を注ぎこめばよいのか、社員各々が迷走を続けている。

全て全力・・・言葉で言うのは簡単だが

よく、これを全力でやりなさい、これは徹底しないさい、この案件は全数対応しなさい・・・と指示を出す上司がいる。

そしてできないとそれは、指示したのにやらなかった人間の責任。

もちろん指示を出した人間も、そのまた上の上司から詰められる。

こんなことを繰り返している会社が、多分世の中にはまだあるのだろう。

そして我が社もそれと同じこと。

最近よく思うのは、仕事が無数に湧いてくる中で、結局自分の力なんて100しかないのだから、その100をどう配分すればよいかについては、自分自身で戦略を持たなければならないということだ。

その戦略とは、例えば、

10個ある仕事について、自分の力を10ずつ均等に割り振って満遍なくやろう

・・・とか

この7個は全て捨てるが、上司受けしそうな、今の会社の流れから言ってこの仕事をちゃんとこなせば評価されそうな3個に全集中して取り組む

・・・とか

3個は8の力を使ってやって、残りの7個は2の力しか使わないでできるところまでやる

・・・とか

結局上司は、部下がどれくらいの力を持っているか、どの程度の力で与えた仕事を行っているのかは可視化できない。

だから、何事も全力で事に当たれ・・・と抽象的で無茶な指示になってしまうのだ。

徹底とか、全力とか、効率良くとか・・・

そんな抽象的な指示しかできない上の人間なんて、いないのと一緒だ。

イベントは今後も増え続ける

通常業務に加えイベントが乱発されている現在の我が社。

しかしイベントは今後も増え続けるだろう。

そしてそれに関わる機会はどんどん増えていくだろう。

ただその時に、常に考えなくてはいけない。

このイベントには自分の力を使うのは10までにしておこうとか、20までにしておこうと・・・

感覚、時間でも構わない。

自分の基準を設けておく。

それ以上浸食されそうになったら、これ以上の追加はできないと手を挙げるべきだ。

そうやって、自分の時間を守る動きをしないと、際限なく時間を搾取され続ける。

その線引きを、自分自身で持てるかどうか・・・

ここまで考えないと、自分自身をどんどん追い詰めることになる。

別にイベントは悪いことばかりではない。

新しい経験を積んだり、他社の方の動きを見て参考にしたり、知識を蓄えたり・・・そんな機会にもなるのだ。

自分を成長させるためには、やはり自分事として関わらなければならない。

100の力で臨むことはできないが、10や20程度の自分の力を割り振って、参加することで、効果的な知識や経験を身に付けることができる、イベントを手伝うとはそんなチャンスなのだ。