情報システム部門はプロジェクトによって頭が変わる

社内SEである私にも部下がいる。
組織上から見れば、私が頭で、部下は手足。
確かに普通の社員から見れば、私達情報システム部門の組織はこのように見えるだろう。
他の社員から見た情報システム部門の景色
他の社員から見ると、情報システム部門はこんな景色に見えているはずだ。
〇組織上、私が1番パソコンスキルが高く、次に部下のパソコンスキルが高い
〇パソコンスキルに関して、誰が1番詳しいのか分からない(全員詳しく見える)
だいたいこの2つの見え方をしているはず。
言い換えれば、他の社員の方々は、私達情報システム部門の個人毎のパソコンスキルを正確に把握するだけの、パソコンスキルがないとも言える。
ある分野において、相手のスキルの高さを正確に見極めるのも、ある程度のスキルが必要。
これはどんな分野でも共通して言えることなのだ。
たいていの社員の方々は、パソコンで分からないこと、困ったこと・・・そんな風にざっくりとした内容で私達に質問が来るので、情報システム部門の人間なら誰でも答えることができるだけなのだ。
だから、他の社員の方々から見ると、パソコンに関して、みんな同じくらいの高いスキルを備えているように見える。もしくは、分かり易く組織上、私が上司になっているから、私が1番パソコンのスキルが高いと思われている。
ただそれは他の社員の方々の勘違い・・・
他の社員の方々に分かってもらうのは難しいが、情報システム部門のメンバーは、ITの分野において、それぞれ得意分野が違う。
ある者はエクセルが得意、ある者は障害対応が得意、またある者はデジタルマーケティングが得意・・・ベースとなるパソコンスキルはそれぞれ習得しているが、それにプラスαして、各々得意分野を持っているのだ。
因みに私は他の部下に比べて障害対応が得意なのだ・・・IT企業時代にとてつもない経験を積むことができた結果だ。
情報システム部門はプロジェクトによって頭が変わる
我が社の情報システム部門の場合、他の部署と決定的に違うのは、プロジェクトによって、マネージメントする人間がコロコロ変わるということである。
例えば、デジタルマーケティングのプロジェクトが発生したら、組織上の頭は私だが、私が頭ではプロジェクトが回らない。デジタルマーケティングが得意な社内SEがどのように進めればよいかを考える。スケジュールから逆算し、やることを細分化し、自分以外の人間ができそうなところをできるだけ抽出する。自分でないとできない部分のみ自分が作業し、他の誰がやってもいい作業項目に関しては、私を含め、他の社内SE、もしくは他の社員の方にやってもらうケースもある。
このようなケースの時は、上司である私も雑用係をやることもある。プロジェクトを推進するために、歯車となるのだ。
また、別の例として、エクセルで一気通貫でやらなければいけない作業があったとする。当然、エクセルに1番詳しい社内SEが最初から最後まで作業するのが効率がよい。他の社内SEが手伝うと、返って時間が掛かる、もしくは効率が悪くなるケースも発生する。そんな時は、エクセルが得意な社内SEが抱えている他の仕事を上司である私や、他の社内SEに割り振って、エクセルが得意な社内SEの時間を確保するケースもある。
情報システム部門の仕事は幅広い。そして人数も限られている。
必然的に頭を固定で1人にしておくことが、難しい部署なのだ(少なくとも我が社の場合)。
組織上は私が頭で部下が手足・・・でも内実としては、部下が頭で私が手足になることもしょっちゅうあることなのだ。
そうやって、我が社のシステム部門は回っている。
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