雰囲気を乱す作業のできる人間③

作業ができる、しかし職場の雰囲気を乱す・・・これって1番厄介な存在だ。

なぜなら、一見、仕事ができてしまうように見えてしまうからだ。

いや、作業ができるというのも仕事ができるという要素であるのは間違いないのだが・・・

作業ができるのと仕事ができるのは違う

何度も話していることだが、大事なことなので今一度。

作業が早いとか、作業ができるとか、作業が正確とか・・・作業については色々な使われ方をするが、これができるからといってそのまま仕事ができるかというとそういうわけではない。

なぜなら、仕事ができることと作業ができるというのは明確な違いがある。

作業というのはあくまでも仕事の一部・・・

仕事にはいくつもの型わけがある。

それは経営方針を決めることだったり、マネージメントすることだったり管理することだったり、交渉することだったり、調整することだったり、会議であったり、プレゼンであったり、フォローすることだったり・・・

それと同列で作業というものがあるのだ。

しかし他のものと比べて作業というのはアウトプットが割と見えやすい。

それも早くて正確にできる人がいれば、その人はそれだけで重宝される存在になる。

なぜなら、役に立っていると明確に分かるアウトプットがあるから・・・

ただここで重要なのが、それだけでそのまま人事評価をつけてしまうと間違いが発生する。

作業ができるというのは、あくまでも仕事の中の一部分。

その他にある例えばコミュニケーション能力というものが欠落してれば、その人は組織にとって十分に貢献しているもしくは十分に役に立っているとは言い難い。

例えば、その人が、自分が作業ができることをかさに着て、自分より作業の遅い人や正確にできない人を攻撃するような人間だったとしよう。

本来であれば、教えたり教育したり、その人を成長させることに使うべきそのエネルギーを、攻撃することに使用してしまったらどうなるか・・・

その組織はきっとボロボロになるだろう。

何せ会社はその人がいなくなると困ってしまう・・・と思っている。

なぜなら表面的なアウトプットが素晴らしいものだから。

しかし実態は、その作業ができるを仕事ができると勘違いした人間が傍若無人にふるまって、組織全体のモチベーションを奪い、成長意欲や新しいものへの挑戦、提案と言ったものを奪っている。

だからこの手の人間は厄介なのだ。

自分自身も上の人間も表面的なものしか見えていないからこんな状況に組織やチームを陥れてしまう。

1番よいのはこの人間を自分の組織やチームに入れないこと・・・

入ってしまうと結局相当の労力を要することになる。

なかなか難しい問題なのだ。

その答えは、来年考えたいと思う。