テレワーク移行後に必要な自己PR

我が社では、現在テレワーク本格導入を目指し、日々様々な準備がなされている。
当初、関連メンバーのみ経営者層からの指示で、必死に動き回っていた。
経営者層の容赦のない指示、これまでやったことのない未知の領域、その上指示をしている当の経営者層ですら手探りで進めなければならない難易度の高いプロジェクトに、関連メンバー達のミッションは混迷を極めた。
しかしこんなに混乱しているのは関連メンバーである一部の社員のみ。
つまり、一般社員にとってはこれまで他人事だった。
しかし、プロジェクトも佳境を迎え、いよいよ一般社員も他人事ではなくなってきた。
テレワークの準備でこれをしなさい、あれをしなさい、それを考えなさい、こんなスキルを習得しなさい・・・そんな感じで、プロジェクトメンバーである所属長から、矢継ぎ早に具体的な指示が出て来るようになってきたからだ。
いよいよ、テレワークを他人事と思える社員がいなくなる段階を迎えたのだ。
一般社員から出て来る不平不満・・・関連メンバーはその時期を通り過ぎている
テレワークが他人事でなくなってきた一般社員からは、日々様々な不平不満が出てきている。
テレワークになったら、これができない、あれができない、これはどうする?、ちゃんと考えて指示して欲しい・・・etc
とにかく不平不満を聞かない日がないくらいだ。
実は社内SEである私自身、プロジェクト初期から様々な指示を受けたり情報共有されてきた中で、似たような空気感があった時期があった。
要は、
”こんなのできね~”
”もう少し具体的に指示して欲しい”
”この条件が重なった時の対応は誰が考えるんだ”
・・・etc
こんな不平不満、できない理由を考えるという、全く生産性のないことに労力を費やす日々のことだ。
しかしこれはきっと、難易度の高いプロジェクトをこなす際に、多くの人が通らなければならない道なんだと思う。
今現在、私自身はこの段階を通り過ぎた。
”こんな無茶なプロジェクト、一旦走らせてみないと分からない。走らせてみて、駄目だったらその都度考えて対応する”
私はこのように自分自身を腹落ちさせた。
なので私は今では、どうでもいいから早くテレワーク環境に移行して、問題を発生させたいと思っている・・・この段階まで到達している。
問題はテレワークに移行してから・・・自分の存在価値をどのようにPRするか
もう1つ、他の社員があまり考えていないだろうことなのだが・・・
本にもネットにもYoutubeでも情報が転がっているが、テレワークになると当然、経営者層も上司も同僚も、周りには誰もいなくなる。
恐らく1番困るのは部下を管理するマネージャーだ。
この人の必要な理由を日々実感できなくなってしまう。
これまでは席の隣で部下が仕事していたから、様子も伺えたし、ちょっとしたこともその場で声を掛けて情報共有することができた。
ただ・・・テレワークになると様子も伺えなくなるし、ちょっとしたこともその場で声を掛けて確認することができなくなる。いちいち、電話やチャット、オンライン会議の場を準備しないと、情報共有ができなくなる。
つまり部下の評価が簡単にできなくなる。
部下1人1人、どんな仕事をして、どんな成果物を上げているのかを把握することができなくなる。
上司はこんな状況に陥る。
そして1番重要なのは、部下自身が、上司というのは、こんな状況に陥るのだということを常に把握しておく必要があるのだ。
テレワークになっても、普段通りちゃんと仕事をしていれば、上司は必ず正しい評価をしてくれると、間違っても思わないことだ。
テレワークになったら、自分はこんな仕事をしていて、こんな成果物を出して会社に貢献しています・・・と自分自身をアピールすることが不可欠なのだ。
アピールする方法は対面以外の方法となる。電話、メール、チャット、オンライン会議などのITツールを使いこなし、時には説明資料を用いながら成果物を指し示す。そんな自分を評価してもらうための、今までとは違ったスキルを身に付ける必要があるのだ。
そして、テレワークになった時、
「君はどんな仕事をしているの?」
と、経営者層、上司から聞かれたら、
「自分はこれこれこういう仕事をやっていて、こんな部分で会社に貢献しています。」
そのように、会社の中での自分自身の存在価値を、示せるようにならなければならない。
自分の存在価値を示せないということは、これからのテレワーク環境下では、会社から不要な人材と思われてしまう可能性が高いのだ。
これができない、あれができない・・・その次の段階における、自己PR。
テレワークで仕事をするということは、考えなくてはいけないことが、今までよりも遥かに多くなるということなのだ。
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