相手の時間をもらうには・・・

先日お話しした炎上プロジェクト(炎上案件)、順調に様々なトラブルが起こっている。
想定内だ。
トラブルや機能追加要件・・・様々な対応・対策が必要なものが出てきている。
その中でも、トラブルや対応・対策ができる人材というのは限られている。
この分野はこの人材、この分野この部署のこの人材、この分野は外注業者・・・
そしてこの場合、この人達の時間をいつでもどこでも、無尽蔵に利用できるかというと、もちろんそんなわけがない。
困っていること、助けて欲しいことを適切に伝える能力
炎上プロジェクトの解決策は、言わば行列待ちだ。
対応できる人材が限られている以上、その人材の時間・労力の取り合いになる。
しかし、多くの場合、自分がどれだけ困っていて、どんなことを助けて欲しいかを、発信できる人は少ない。
みんな、自分がこんなに困っているんだから、分かってくれるだろう・・・と思ってしまう。
しかし今は炎上プロジェクトの最中だ。
自分のことだけで精一杯・・・
基本的にはみんなが自分の状況しか把握していないもの・・・
だから、自分がどれだけヤバい状況か、助けて欲しい状況か・・・それは自分自身で情報発信する必要がある。
情報発信をすることによって、初めて対応の手助けをしてもらえたり、アドバイスをもらえたり、一緒に解決策を考え実行してもらえたり・・・という状況を作り出すことができる。
そのためには、自分の状況や、トラブルの状況を、適切に相手に伝える能力が必要になってくる。
多くの場合、伝達手段は、口頭か文章・・・
ひと言で言えばコミュニケーション能力。
できるだけ完結に、できるだけ分かり易く・・・場面場面に応じて、口頭か文章かを使い分ける。
そしてコミュニケーション能力の他にもう1つ、相手の状況を考える能力。
自分がどんなに困っていても、それ以上に相手が困っていたり、辛い状況のときに、ずかずかと自分の言いたいことだけ言って、対応して・・・とお願いするのはまずい。
相手の状況を考えないで、そんなことをしたら、下手したら人間関係が壊れる。
会社からしたら目に見えない損傷。
しかしその損傷は確実にプロジェクトに悪影響を与える。
コミュニケーション能力と空気を読む力・・・
自分が困っている状況で、空気を読みながらコミュニケーションをとる。
かなり難しいことだが、それができるようになっていないと、この炎上プロジェクトに自分自身が潰される。
この2つの能力は、徹底的に鍛える必要があるのだ。
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