部下の失態なんだけど・・・

いつもイライラすることがある。

それは、私の知らないところで、私の部下のモチベーションをダダ下がりさせるだけさせて、その後のフォローをしない他部署の人間だ。

気持ちは分からないでもないが・・・

情報システム部門の仕事は、不確実性の領域が結構ある。

例えば資料作成1つにしても、どこからデータを持ってくるのか、どのようにデータを加工するのか、見せ方はどうするのか・・・

その中で、1発で完璧に仕上がるということはまずない。

完璧なものを最初から1発で納品してくださいというのは、依頼者側のエゴだ。

100歩譲って、これがお金を支払っている業者相手だったら、言ってもいいことかもしれない。

ま~業者も、運用後のフォローをするから・・・と100点の完璧なものを納品できるとは思っていない。

それくらい、完璧なものを納品するということは難しいことなのだ。

それなのに、完璧なものを最初から求めた社員がいた。

こっちはその社員から何ももらっているわけではない。

ただ、この社員の仕事の時間を浮かすことが、そのままその部署全体の負担を軽くし、新しいプロジェクトや仕事に人員を回せる足掛かりになるので、手伝っていた。

しかしその社員は部下に言ったようだ。

「これ全然使えない。完璧になるまで持ってこないで。」

・・・と。

私はその話しを聞いて、イライラは頂点に達した。

部下は激しく落ち込んだ。

ま~、部下にも色々と落ち度はある。

難しい課題だったため、期限を守れなかったり、私に定期報告をしなかったり。

そしてそれはそのまま上司である私の責任。

定期報告を求めなかったり、期限の大切さを教えることができなかったり・・・

ただ、その部下のモチベーションを落とすだけ落として、放置したその社員を許すことはできない。

まだその社員やその上司には何も言っていないが、いずれ伝えなくてはいけない。

私の考えを・・・

私の考え

私はいつも考えている。

モチベーションが高い状態と低い状態、難しい仕事をこなすには、どちらの状態がいいだろう???

当然の話しだが、モチベーションの高い状態のほうが、難しい仕事をクリアできる可能性は上がる。

逆に言えば、モチベーションが低いと、通常業務をこなすことも難しくなる。

確かに経営陣は言う。

モチベーションを当てにしてたら会社は回らない・・・と。

しかし、現場の私からすると、必ず必要なのだ、モチベーションというのは。

モチベーションが低くても会社が動く仕組みにしておかなければならないのは確かだが、モチベーションが高い時期がないと、その仕組みさえ作れないのだ。

それくらいモチベーションというのは私にとって重要なのだ。

1番頭に来るのは、私の部下のモチベーションを下げるだけ下げて、ちゃんと仕事しろと言い、その上で、そのモチベーションの状態を下げたまま放置する人間だ。

そんな人間とは直接話をするしかない。

人の部署の人間のモチベーション下げるだけ下げて、放置しないで欲しいと。

注意すること、怒ることは構わないが、下げたモチベーションは必ず元に戻す手当はして欲しいと。

結局、その下げたモチベーションをもう1度上げるのは、基本的には上司になる。

何せ、部下のモチベーションを下がった状態だと、部署の仕事に支障を来す。

ここまで考えて部下に話をしているのかよ・・・と思ってしまう。

ま~、ここまで考えられるようになったのも、私が色々情報を仕入れたり、実践、経験を積み重ねて来たからだ。

それならば、この考えを、該当者に伝えて、腹落ちしてもらうことが重要だと思っている。

私がこんな話をすれば、今度はその人間、その人間が所属している部署のモチベーションを下げることになる。

だから、言った後の手当はする。

そうしないと、私自身も、同じ穴の狢となってしまうのだから・・・