視察する時、される時

我が社も他社、他業界問わずに視察に行く。

同じ業界から視察に来ていただいたりもするわけだが・・・

視察をしたり、されたりする時というのは、いったいどんな心持ちで準備し、当日に何をすればよいのだろう・・・

視察をされる時

どちらかというと、視察というのは、する時より、される時のほうが緊張する。

ま~、とにかく、普段通り、ありのままを見てください・・・という訳にも行かないのだ。

ある程度、整理した情報を来ていただいた方々にお渡しできないと、今後に関わる。

それって作られた情報だから意味ないんじゃないか・・・と思われるかもしれないし、自分もそう思っていた。

でも、現実はやはり、人は自分や自分が勤めている会社は少しでも良く思われたいのだ。

ではどうやって準備すればよいのだろう?

○相手のことを調べること

○何を求めているかを、推測すること

○短時間で取り組みを分かってもらう資料作り

○当日のプレゼン

○それを裏付ける現場訪問

○ここに至るまでの経緯(現実)

○最後にまとめ(フリーディスカッション)

・・・ま~こんな感じで準備すればよいのかと。

ここまで考えると、ふと思うことがある。

視察をされるということは、会社の取り組みを改めて整理すること

視察をされる時にいい恰好を見せたい。

当然、相手にメリットを渡す必要がある。

それには我が社は、先ほど列挙したような準備をしなくてはいけない。

この準備って、もしかして相手だけではなく、我が社にとっても、取り組みを整理できる良い機会になるのでは・・・

こんなかしこまった視察でもない限り、我が社の取り組み、全体像をまとめる機会なんてありはしない。

そもそも、そんな余裕がない。

だから、強制的にこの視察を自分の会社の取り組みを整理する機会にしてしまえば、一石二鳥になるのだ。

相手にメリットを与えているように見えて、実は自分達も恩恵を受けているのだ。

そして、視察というのは、日程を決められている。

その日程に合わせて、全てを準備しなくてはいけない。

だから都合がよいのだ、締め切り効果があるから・・・

これが、いつでも良いからまとめよう・・・なんて思っていると、絶対にまとめることはない。

わざわざ時間を割いて視察に来ていただく方のために、こちらも全力で準備をする。

この過程を大切にすることが、結局は我が社のためになる。

視察をされるということは、見方を変えれば我が社のメリットにもなるのだ。

そのことを心に留めておけば、視察されるということも、時間は取られるが、悪いことばかりでもないのだ。