寝てしまう部下

以前にも書いたことがあるが、私には寝てしまう部下がいる。

どうも体質的に寝てしまうようで、我慢とか切り替えとかのレベルでもないようだ。

業務中に寝てしまう・・・はっきり言って会社としては最悪の人材だ。

ただ自分達、情報システム部門の戦力になっているので、切ることもできない。

しかし、他の部署の社員から見れば、ふざけるな!・・・ということになってしまう。

指摘を受ける

いつもあの人寝てるけど、どうにかならないの?

・・・そう他の部署の社員から言われてしまった。

ま~、遅かれ早かれこんな日が来るとは思っていたが、当然正当性を伝えることはできない。

何せ、仕事中の睡眠だ。

100%落ち度は寝てる人間にあり、私はその社員の上司。

連帯責任だ。

実のところ、この寝てしまう社員というのは、あちこちの部署をたらい回しにあっていた。

そして、寝てしまう・・・という理由で、戦力にならず、どこも引き取り手がなかったが、最後にあなたの部署でどうか?・・・と言われた。

情報システム部門は常に人手が足りない。

それもあって、その社員をすぐに引き受けた。

ただ、相当苦労するけど大丈夫か???・・・と経営陣には確認された。

経営陣、こういうところは優しいのである。

私としては、自分の力で何とかなるかは分からなかったが、1つだけ、その時の状況を話せば、このまま行ったら我が情報システム部門は疲弊して誰かが倒れればドミノ倒しが始まることは目に見えていた。

だから、人を増やしたかった。

人を増やすときには、絶対に優秀で問題のない社員など来るわけがない。

来た社員を育てるしか方法がない。

駄目なところは目を瞑り、できるところに目を向けてそれを伸ばしていく。

綺麗ごとを言えばそんなことをしなければいけない。

でも、寝てしまうという決定的な欠点は、いずれどのタイミングかで問題となり、その社員の居場所を奪われるだけの破壊力を持っている。

部署内だけであれば、この社員は戦力になるから欠点に目を瞑る・・・そんな判断ができるのだが、これが部署外となれば話は別だ。

自分達がこんなに一生懸命働いているのに、どうしてこいつは寝ているの???

となってしまう。

指摘を受けるのは当然のことなのだ。

どうすればいい?

遅かれ早かれこんな日が来るとは思っていた。

だから、それなりに対策を考えていたのだが、それも難しくなった。

後は、この社員の家族に協力を得るくらいしか方法がない。

このままいけば、他の社員への悪影響のほうが大きくなる。

我が部署のピンチよりも、会社全体の悪影響のほうが、どう考えても防がなければならない。

とりあえず、この社員の家族と話すにはどうすればよいか・・・ということを考える。

その上で、生活スタイルを変更する手助けをしていただく。

それくらいしか思いつかない。

私1人の力で何とかしようとも、もう思わない。

別にそんなプライドもない。

なりふり構わずにこの問題を解決するしかないのだ。