炎上システム導入覚悟

導入すると大混乱になることは分かっている。

現場も本部も実務者たちが、とんでもない状況になることは分かっている。

しかし・・・

例のごとく、経営陣のごり押し。

綺麗な言葉を並べて、お客様のためとか、ニッチなところに利益を求めるとか、会社のため、社員のため・・・聞きたくもない綺麗ごとを並べて、ごり押しで導入を進めようとする。

この事業を検討する前は、導入前だって撤退はあり得る・・・などと、心にもないことを言って、社員を説得というか、ごり押しして、進めたプロジェクト。

結果的に炎上が燃え広がろうとしている

機会損失という追い込み

来春でも構わない。

みんな経営陣の要求に疲弊し、反論も許されず、その上この炎上プロジェクトのカットオーバーが延期延期を繰り返しているときだった、経営陣からこの言葉が出てきたのは。

今年の夏の話し。

みんな、一様にホッとしたのを覚えている。

ただ、私は嫌な予感がした。

こんなにこの経営陣たちが待てるだろうか・・・

そして、そのプロジェクトは一旦は放置された。

プロジェクト責任者も、経営陣の日頃からの無茶振りに、振り回されている。

このプロジェクトの延期がイコール、このプロジェクトに関われる時間を長くするという意味ではない。

炎上プロジェクトがただただ、延期されているだけ。

放置されて、一瞬考えずに済んでいるのみ。

しかし、経営陣のいつもの行動が直撃する。

「これ、どうなってんの?」

思い出したように、9月に思い出されたこの言葉をきっかけに、10月開始を目指せと改めて指令が出る。

みんな、また動き出した。

無茶だと思いながら・・・

この期に及んで追加要望

極め付きがこの期に及んでの仕様の追加要望だ。

これも追加した、あれも追加したい・・・

これまでもあったが、仕様変更の嵐・・・

システム会社もこのことを見越して、アジャイル開発で対応してきてくれたが、あまりの追加・変更の要望の嵐に、イライラしてきた。

プロジェクト責任者の社員も、みんなに謝り続けながら、必死にプロジェクトを回している。

そして、このプロジェクトの期限を区切られているにも関わらず、経営陣からの別の無茶振りは相変わらず降り注がれている。

炎上プロジェクトを導入するには

このプロジェクトにはシステム面で私も少なからず関わっている。

ただ、ここまで来ると後は覚悟を決めるしかない。

もう導入して、そして大変なことになるという結果を出すのだ。

そして、みんなで責任を取れと言われたら、責任を取って、このプロジェクトから降りる。

ついでに経営陣の責任も尋ねる。

金も掛け、人も掛け、そしてプロジェクトは炎上した・・・

決して社員だけの責任ではない。

経営陣の責任の取り方も、ここまで来たら確認する必要がある。