ESとは・・・

前回は健康経営、お次はES改善・・・

今の世の中、流行ってそうなワードを次々会社に導入しようとしている、我が社の経営陣が。

中途半端に、中途半端な担当者を作って、後は丸投げ。

時々、思い出したように進捗はどうなっていると、確認して、当然のごとく全く進んでいないと激怒しまくる経営陣。

何をやっているんだろう・・・

ES向上は大賛成

そもそも、ES向上については、私は大賛成。

いやむしろ、こんなの会社がCS、CSと騒いでた時から、分かってた。

CSの前に、ESだろう・・・と。

我が社は人のやる気を出させることのできる人材が極端に少ない。

それは、ESを降下させることは得意な人材が揃っていたから・・・

上の人間が、部下のできないことを、羅列して指摘して具体案もなく改善を促す。

代々そうやって、育てられてきたのだ、今のマネージメント層は。

そんな人達に、自分の部署のESを上げろ・・・と経営陣が強制しても、それはできっこないでしょう。

ESが下がれば、当然CSは下がる。

経営陣もマネージメント層も、これまで見てたのはCSの数字だけだ。

人がどうやったら心地よくなるのか勉強してこなかった人達は、当然自分の部下が心地よくなるような対応はできない。

そして、その人に育てられた人たちは、心地よくならないような接し方を、お客様にしてしまう。

CSが何で上がらないんだ・・・という前に、何でこのES状況で、CSを上げようとしているんだ・・・と理解に苦しむ。

CSを上げるには、まずはESなのだ。

それくらい、ESというのは重要。

だから、今更ながら、ESの重要性を訴え始めた会社を、評価したいとは思うのだが、ESってこんなに重要なものなんですよ!・・・と後から気付いた会社には言われたくないというのが本音だ。

社員のためにやっている振りしてる

会社は離職率を下げたい。

でも、思うように下げることができない。

そこでようやく、ESの重要性に気づいた。

そして、ESを上げるための努力をするという。

しかし、その体制はあまりに脆弱・・・なぜなら、ES担当部署がないからだ。

全て他の部署との兼任のメンバーのみ。

しかも、そのメンバーは担当部署の仕事だけで、手一杯の状況だ・・・経営陣の無茶振りが激しすぎて。

ちゃんとやるなら、ちゃんとした人材を配置して欲しいのだ。

これだけの人材を配置して、不退転の覚悟で、ES改善に取り組むというメッセージもないもんだから、社員はしらけるのみ。

私は呆れてものも言えない状態。

私自身ES改善をするために、自分の目の届く範囲で、自分なりに行動はしてきた。

人の話しを、腰を折らずに聞く・・・とか、

あなたはこんな理由でこの会社には必要なんです・・・とか、

あなたのすごいところはこんなところです・・・とか、

・・・etc

様々な場面で、人が心地よくなることを続けて来たつもりだ。

会社ぐるみでは無理だったが、少なくとも、自分の目の届く範囲の人には気を遣ってきた。

いきなり会社全体が、ES改善されるかと言うわけではない。

そもそもこの会社には、その力は今はない。

しかし、取り組んでいく過程で少しずつ勉強していくしかない。

その少しずつ取り組んでいく時間を会社は、待ってくれるか、そしてちゃんとして人材を配置してくれるのか・・・

売り上げと違って、ES向上は時間が掛かる。

自分達で壊した社員の心を、社員自身に修理させようとしている経営陣の姿は滑稽そのものだが、この人達のために仕事をしているわけではない。

自分の環境が少しでも仕事をしやすくするよう、考えるのは自分自身なのだ。