社員の健康

健康経営という言葉が社内に出始めた。

きっかけは、経営陣が、我が社は健康経営を宣言する・・・みたいなことを言い始めたからだ。

そして、私は思った。

あなた方にそれを言う資格はないよ・・・と。

ストレスの嵐

言いたいことは色々あるのだが、今の経営陣からの指示は社員にとってとてつもないストレスをもたらしている。

しかも、私は本部所属。

本部にいる、経営陣の手に届く範囲の社員、目の届く範囲にいる社員、巻き込まれる社員は、皆、強烈なストレスを感じている。

しかもそれは、一見正論のように聞こえるから始末が悪い。

簡単に言うと、正義を盾に、正義の剣を振り回して、

○無茶振りをして、後は任せた

○あれはどうなってんだ、これはどうなってんだ

○ちゃんとやらなきゃ駄目じゃないか、できない理由があるなら言え(言っても聞かない)

・・・そして、この正当化された無茶振りを、次々と社員に振りまくって、社員を追い詰めて行く。

逃げ道のなくなった社員は、ただただサンドバックとなり、怒られ続けるのみ。

これで、健康経営を宣言するなんて言われても・・・

傾聴する力

正直に言うと、今の経営陣には健康経営を宣言するレベルにはまだないのだ。

もっと経営陣が成長してから、健康経営を宣言しないと、社員はただただしらけるだけだ。

だって、健康経営と真逆のことを、常にし続けているのだ。

それで、社員の健康のことを考えてます・・・ただのパフォーマンスだろう。

もう1つ、社員に無茶振りをした時、社員ができなかったとして、できない理由を一応は聞くのだ、経営陣は。

そしてその聞いた内容を頭から否定したり、批判するのだ。

できない理由というのは、本来ある一定のレベルのビジネスマンになれば、絶対に口にしたくないものである。

それでも、次から次におりて来る無茶振りに対応できず、できなかったということなのだ。

それを説明しても、受け入れてもらえない。

理由の説明の途中で口をはさむ。話の腰を折る。

結果、無茶振りの指示を受けたものは、ちゃんとしたできない理由を説明できず、結局ちゃんとやれと言われる・・・そしてできないの堂々巡り。

いったい何をやっているのだろう・・・

ストレスをなくすためには、ある程度の傾聴力が、上に立つ者には必要なのだ。

それが、我慢できないのだ。

過労死するまで働けて言われた方がまだ気持ちがいい

はっきり言うと・・・

こんな綺麗ごとを聞きたくて、この会社で仕事をしているわけではない。

もちろん、生活のために働いている。

地域貢献とか、自己実現とか、そんなことはどうだっていい。

ただただ、給料が欲しいから働いている。

私なんて、まだそのレベルの人間なのだ。

どんなに酷い会社でも、次の転職先が、今と同じ給料をもらえるのか、人間関係をうまくできるのか・・・それにとてつもない不安を感じているから、転職できないだけだ。

別に健康なんて、今は気にしている余裕はないのだ。

であるならば、もっと経営陣には潔い対応をして欲しいのだ。

○我が社はめちゃくちゃ無茶振りします。

○ワークライフバランスなんて2の次です。

○その代わり、その無茶振りに対応できたり、成長できた人間には、出来ない人間の倍の給与を保証します。

・・・そんな風に、言って欲しい。

だってそれが真実なのだから・・・

新卒が集まらないとか、中途が来ないとか・・・そんなこと言う前に、今、この会社で働いている社員にどれだけ嘘なく、本当のことを言えるか・・・

それが重要だと思う。

以前から言っているが、言っていることとやっていることの違う人間ほど信じることはできない。

だったら、この企業はブラックですと宣言して、ブラックの仕事をさせるほうが、よっぽど気持ちがいい。

口だけ綺麗ごとを言っている経営陣の考えを、早く改めて欲しい。

そしてこんなことを、祈っている自分にも、改めて喝を入れたい。