経営陣と現場の仲介者②

前回の続き・・・

経営陣と現場の仲介者はどんな能力を持っていなくてはいけないのか?

まずは、経営陣に関しては抽象度の高い情報、現場にはより具体的な情報が必要であるという認識を持てるかどうか・・・というところだ。

経営陣との対話

経営陣と話すときは、どちらかというと抽象度の高い会話に終始する。そんな現場において、このデータを使って、CSVにデータを落として、取り込んで、資料を作って・・・みたいな話なんて必要ない。

まずは、理念やビジョンを掲げ、それを実現するための経営戦略があって、結果として、会社が望む方法で利益を生み出していく・・・そんな話しに終始するだろう。

その話しの流れについて行くには、仲介者は勉強を続けなければならない。

経営陣の話しは、会社のことも世の中のことも分かっていなければ、ついて行くことはできないからだ。

会社の仕組み、オペレーション、お金の流れ、今の人員配置、仲介者は現在の会社の情報を頭に詰め込んだうえで、必要に応じてその情報を瞬時に組み合わせながら、経営陣にアウトプットする。

一方で、会社の勉強をするだけでは足りない。

世の中の流れのこともある程度理解していないといけない。

なぜなら、世の中の流れを理解していないと、やはり経営陣の言っている本質を掴むことはできないからだ。

経営陣は世の中の流れの動きに合わせて、最終的には会社に利益を落とす仕組みを考える。

それを具現化する役割が、経営陣以下のメンバーだ。

具現化するには、経営陣の言っていることを理解することが必要で、その理解をするために、継続した勉強が必要であるということなのだ。

現場との対話

経営陣と対極の立場にあるのが、現場の方々。

その現場の方々に、経営陣の言っていることをそのまんまの言葉で伝えるとどんなことになるのか・・・

間違いなく、それを伝えた仲介者と現場の方々との関係性は壊れる。

それはそうだ、経営陣は雲の上の存在。なんか言っているな~くらいで現場の人は思うけど、仲介者が突然やってきて、経営陣の言葉をそのまま伝えて、やりなさい、だって経営陣が言っているんだから・・・なんてことになったら、現場の方々は面白くない。

ここで大事なのは、経営陣の言葉をそのまま伝えても、現場の人達にとって、何を言っているのかさっぱり分からないということ。

それは、経営陣の言っていることが、抽象度の高すぎることばかりだから。

現場の方々、

結局、具体的に、どんな感じで動けばいいの???

これを知りたいのだ。

だから、経営陣の言葉を、翻訳する仲介者は、抽象度の高い言葉、できるだけ、現場の方々に分かる形にかみ砕いてい説明する必要がある。

まさに、このデータを使って、CSVにデータを落として、取り込んで、資料を作って・・・このレベルの話しである。

仲介者は翻訳者・通訳者・・・どっちの会話にも理解を示し、その上で、伝言する役割を担わなければならない・・・とても厳しい役割を持った人材なのである。

そして、その人材は、会社にとっては、喉から手が出るほど欲しい人材なのだ。

この人材の必要性を理解している人がいるかどうかは、置いておいて・・・

それでは、もう一段掘り下げて、仲介者の話しを現場の人に聞いてもらうには、どのような関係性を築く必要があるのか・・・この続きはまた次回。